内容説明
ソロモン諸島、硫黄島、竹島……長年島を取材し続けたTVプロデューサーが「東京23区にある島」に着目。自ら都心の島に住みながら自転車で行ける天然島と人工島を10年にわたり検証。「都心の島に究極の理想郷は存在するのか!」を追求した先に見えてきたものは? 思わず脱力の桃源郷ハンティングエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
56
タイトルにひかれて。本書は、東京23区内の10の島の知られざる「異界」巡りのエッセイ。著者は「家、ついて行ってイイですか?」「吉木りさに怒られたい」などの番組を担当した高橋弘樹氏。訪れる島は、昔ながらの下町らしさが残っていたり、絶景ビーチがあったり、ジャングルがあったりと、それぞれの島ごとに個性があり読んでいて楽しい。山本周五郎が行き詰まり、心が寒がった日に渡って、つくしんぼを摘んだり、枯れ草に寝そべったりして過ごした『青べか日記』にも登場する「妙見島」を訪ねてみたい。東京の新たな魅力に気づかされる1冊。2022/01/27
あじ
35
東京23区に組み込まれている“島”を、風まかせに歩くエッセイ。日常と異界の紙一重を縫い、たゆたう生活を夢見る筆者に親近感がわいた。道行く人とささやかな会話を交わしながら、フィルターをかけたり外したりして心象を切り取っていく。身近な世界に潜むそこは、コロナ禍での視点矯正で間口が広くなったかもしれない。ここではないどこかではなく、いま立っている現在地でこそ第三の眼が開く。そう気づかせてくれた。2021/10/24
shikada
22
東京23区内の島々(≠離島)を訪ねる話。都内の島といえば大島とかをイメージしたけど、湾岸沿いや北区にも島があるのは初めて知った。銀座の目と鼻の先にある漁師の島とか、騒音問題解消のために埋め立てで人工的に作られた工場島とか、そういう島々を歩いて人と話して、意外な歴史を知ったりする行程が面白い。2022/09/21
yyrn
22
力がいい塩梅に抜けた少し変わった街歩きレポで、一緒にその場を訪問しているような、読んで楽しい本だった。路地裏から漂う潮の香だったり、誰もいない公園で出会う不思議なオジサンたちだったり(遭遇率が高い!)、キレイな人工ビーチだったり、昭和レトロな店先だったり、競馬場だったり等々。島といっても東京23区内で、かつ橋でつながっているので、島と呼ぶのもどうかと思うほどだが、それでも何か本土とは違うと(佃島に移り住んで3年の)作者は言い、島で遭遇する様々な異体験を伝てくれる本。最後の江戸川の妙見島での⇒2021/11/20
taku
18
都会の田舎暮らしを求め佃島に居を構えた映像ディレクターの、大袈裟にいうと異界紀行。仕事柄国内外の島経験も多いようだけど、23区内だからほぼ湾岸部の人工島。外周部が運河や海川に面し隔てられた感じがいいのはわかる。都会の喧騒から離れられ、雰囲気や景観が落ち着いたあるいは行き着くまでとは異なるスポット。訪問者にはそんな場所じゃないかな。出会う人たちの島に馴染んでる感もいい。「とろとろトロピカル」はもちろん調べた。行きたいのは平和島(ボートレース場)と勝島(大井競馬場)2021/12/21
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