内容説明
体調不良により、読売新聞朝刊一面コラム「編集手段」の執筆を退いた竹内政明氏の最後のコラム集。勝った人より「負けた人」に、幸せな人より「日の当たらない人」に寄り添い、人々の心の襞に分け入る当代きってのコラムニストによる自選121編の「傑作選」と、ラクレ未収録分30編を収録。「泣けるコラム」で多くのファンを魅了してきた竹内氏の珠玉の作品集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキちゃん
18
弱い人に寄り添う文章。この方のように人間愛に溢れるような人になれるよう精進したい2018/12/29
Kenichiro Yano
3
読売新聞のコラム「編集手帳」の傑作選。竹内政明氏が書かれたものばかりが集められている。2000年代の社会情勢などが鋭く表現されている。東日本大震災のこと、戦後何十年と経つけどまだ終わっていないこと、四季折々の時節もの、スポーツ選手。その中でも大相撲力士「武州山」引退の一説の竹内氏による紹介が涙なくしては読めない。ネタバレになるけど相撲八百長問題の調査で携帯電話と預金通帳を第三者委員会が調べるおり、武州山には「あなたは持ってこなくていいんですよ」と武州山の相撲に微塵の八百長もなかったことが認められ(つづく)2021/10/03
アッキー
3
このコラムだけ読みたくて、読売新聞を図書館で、読んでました。2018/09/29
ゐわむらなつき
3
「日の当たらない人により多くの言葉をかけたい」。何度も何度もその功績が取り沙汰される人がいる一方、世間、というよりマスメディアに騒がれないままひっそりと舞台を去る人もいる。思えば世の中にはそういう人たちばかりで溢れているのだから、竹内さんのコラムは新聞の中でも一番市民感覚に近い記事かもしれない。特に未曾有の災害となった東日本大震災についての一作は思わず涙を誘われる。氏の文章に表れる人柄の如く驕ることなく謙虚に生きていきたいものである。2018/07/02
uni
2
こういったコラムを読むと、本当に自分は教養無いんだなあと思ってしまう。 しかし、さすが目のつけどころや、話の展開。 少しでも真似していきたい。 まず、好きなものから書き写してみよう。2022/09/08