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内容説明
・初出から約50年の時を経て待望の単行本化・ナンセンスの神様、長新太の絵を愛するすべての人に・長新太を知る2人、土井章史×N田N昌スペシャル対談掲載。1973年月刊雑誌掲載の名作が、約50年の時を経て単行本化!きつねとねこは、それぞれパン屋さんをしています。ある日、自分のお店よりもおいしいパン屋さんがあると聞きました。お互いパンを食べると、自分のパンより相手のパンの方がおいしいと感じ、ショックで泣き出してしまいます。そんな二人のユーモラスな表情を「ナンセンスの神様」の異名を持つ長新太が描きます。虚勢を張り合うきつねとねこの豊かな表情に是非ご注目ください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
189
表紙絵とタイトルに魅かれて読みました。最近の作品かと思いきや、初出から約50年の時を経て単行本化というのが驚きです。きつねもねこもこんなに生方だとは思わなかったにゃあ(=^・^=) どちらのぱんも食べてみたい。 https://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/21820.html2021/11/06
はる
65
きつねのパン屋さんとねこのパン屋さん。おたがい、相手のパンのほうが美味しいと思い込み、ショックを受けてしまいます……。1973年に雑誌掲載されたものを単行本化。小沢正さんのユーモア溢れる文章。長新太さんの絵も魅力的。困り顔のパンたちの表情が可笑しい。最後はハッピーエンド。2022/10/06
yomineko@猫と共に生きる
55
隣の芝生は青く見える🌳狐のパンを食べに来たお月様「猫のパンはもっとおいしいよ」と言われ落ち込む。酷いお月様だね~。猫のパン屋に偵察に行った狐「おいしいけど狐のパンの方がおいしい」と言うものの、猫のパンの方がおいしいかも知れないと激しく落ち込む狐。とうとう2人は心の病にかかってしまい、入院先で出会う。な~んだ、そうだったのか!と意気投合して2人で「きつねこパン屋」を始めて大繁盛🍞🍞🍞2024/03/13
みつばちい
30
世界一おいしいパンを作ってみたいと言う夢を持っているキツネの店におほしさまがやってきてパンを買った。食べ終わった時にお宅のパンもおいしいけどねこのパン屋さんにはかなわないみたいだねと星がつぶやいた。そこでねこのパン屋に出向きパンを買って食べると確かに負けてる気がして泣いてしまう。ところが、ねこのパン屋も同じようにキツネのパン屋の方がおいしいと思い泣いて落ち込む。そしてふたりは「くよくよ病」で入院した先で出会って 、、? 楽しいお話に長さんの絵が愉快で面白かったです。2024/02/04
ツキノ
29
【1973年初出の絵本】2021年10月発行。小沢正さんといえば小3のとき先生が読んでくれた『目をさませトラゴロウ』を思い出す。今の時代にはお目にかかれないとても丁寧な文体がいい。このおなはしは4人もの画家が挿絵を描いている。巻末に土井章史×N田N昌スペシャル対談があり貴重。生活クラブのカタログで「世界文化社の本」特集があり「世界一おいしいパン屋を目指すふたりの物語」「子どもが落ち込んだ時に、読んでほしい物語」と紹介されていた。【41】2022/02/21