内容説明
癌患者に対する終末期医療や緩和ケアの研究は進んでいますが、心不全や認知症など、癌以外の疾患については、「人生の最後をどのように迎えるべきか」に関する研究がほとんどありません。
本書は、国立長寿医療研究センターの研究班のメンバーが世界中の論文を検索して、これまでに報告されたエビデンスをガイドラインとしてまとめたものです。医師・看護師・薬剤師以外にも、高齢者の医療や介護に携わる職種の方に役に立つ内容です。
目次
[重要臨床課題1] 非がん疾患のエンドオブライフ(EOL)の様々な定義
[重要臨床課題2] EOLにある認知症・脳血管障害または老衰の人の苦痛症状に対してQOLを改善するためのアセスメントとマネジメント
[重要臨床課題3] EOLにある臓器疾患の人の苦痛症状に対してQOLを改善するためのアセスメントとマネジメント
[重要臨床課題4] EOLにある神経変性疾患の人の苦痛症状に対してQOLを改善するためのアセスメントとマネジメント
[重要臨床課題5] EOLにある認知症・脳血管障害または老衰の人の意思決定に関する事項
[重要臨床課題6] EOLにある臓器不全の人の意思決定に関する事項
[重要臨床課題7] 多職種協働とEOLにある人のQOL、家族のケア
[重要臨床課題8] 医療ケア介入とエンドオブライフ・ケア(EOLC)
[重要臨床課題9] アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
[特別臨床課題] COVID-19感染症とEOLC