河出文庫<br> 『FMステーション』とエアチェックの80年代 僕らの音楽青春記

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河出文庫
『FMステーション』とエアチェックの80年代 僕らの音楽青春記

  • 著者名:恩藏茂【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 河出書房新社(2021/10発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309418384

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内容説明

FM雑誌片手にエアチェック、カセットをドレスアップし、読者欄に投稿――あの時代を愛する全ての音楽ファンに捧ぐ! 元『FMステーション』編集長が表も裏も語り尽くす、80年代FM雑誌青春記!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

143
いや、ホントに読んでてずっと懐かしいステキな気分にさせてくれる素晴らしい一冊でした。ラジオで流れる放送(曲など)をチェックし、カセットテープに'録音'する「エアチェック」の話が、雑誌『FMステーション』を通して書かれています。下手な青春小説を読むより、80年代にラジオに文字通りかじりついていた年代の方々は、きっと間違いなく楽しく読めると思います。LPやLD、VHSやベータの話、マイケル・ジャクソンはもちろんあらゆる懐かしのアーティスト名もたくさん登場します。鈴木英人さんのイラスト、ホントにカッコ良かった。2021/09/24

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

114
エアチェックと言う言葉を聞いて「懐かしい!」と思ったそこの貴方!「平成生まれの今年25歳で〜す。」なんて見え透いた嘘は言わないように。(笑)元編集長が語るFMステーションの創刊から盛衰までの四方山話。FMだけでなく、当時のオーディオ機から音楽まで色々と。Fステと言えばやっぱり鈴木英人さんのイラストだよなぁ。あのカセットレーベルは私も愛用してました。カセットデッキのポーズボタンに指を置き、曲が始まる瞬間をドキドキしならがら待っていた昭和の青少年達には実に懐かしい一冊でした。★★★+2021/09/20

kinkin

81
雑誌『FMステーション』の著者が当時の雑誌編集や、業界の実態、FM放送や流行りの音楽などが書かれている。この雑誌はカセットのケースにピッタリ合うラベルが付いていた。ただ私は字も下手で雑なので作ってもカッコ悪かった。こんなのが実に上手い知り合いがいたことを思い出した。エアチェックという言葉もほとんど死後になったなあ。ネットで好きな曲がいつでも聞ける時代もいいけれど、夏場に車の窓を全開でカセットで好きな曲を流しながら走るのも悪くなかった。それだけ気温は低かったのか。当時の車はフォルクスワーゲンビートル。2024/10/11

one_shot

27
新聞もろくに読まない中学生のガキンチョが、それでも一番活字を読んだ雑誌媒体、いや全てのメディアを含めてもあの頃一番文字数を読んだFM雑誌「FMステーション」。先行他誌(「週刊FM」「FMレコパル」など)よりちょっと大きめの判型にして表紙と同じ鈴木英人イラストのカセットレーベルを付録につけた。小さな丸や三角やテープのゴミのような「何か」が浮遊するアメリカンな風景画は、今思うとあの’80年代の空気の中にあった祝祭のように思える。一つの雑誌の始まりから終焉までが、自分の音楽的基盤を作った。ありがとうと言いたい。2024/10/25

おおた

20
FMステーションとラジオが世界の扉を開いてくれたと言っても過言ではない暗い学生時代。本書に触れると、あの判型、鈴木英人の表紙、アーティスト名のシール、カセットテープラベルを切り抜いて曲名を書いてカセットを収めた時の達成感が一気に思い起こされる。今じゃSpotifyにおんぶに抱っこで、小遣いの1/3を出せば毎月何でも聞ける時代が来ると言ってもあの頃の自分には信じられなかっただろう。一つの民俗学としても読めそうな、大衆の音楽受容についての記録でもある。2021/09/28

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