内容説明
シリーズ累計13万部超!
SB新書『自閉症スペクトラム』(2013年3月刊)
SB新書『発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』(2018年12月刊)
臨床経験30年以上の専門医が現場から伝えたい“本当のこと”
「グレーとは白ではなくて薄い黒」
「『友達と仲良く』と言ってはいけない」
「『せめてこれくらい』はNGワード」
「宿題は百害あって一利なし」
など、「発達障害」当事者の親にしてみるとぐっと心に刺さることを笑顔でおっしゃる本田先生。
ただし、その解説をうかがうと非常に腑に落ちて、合理的で、子どもの発達に不安や悩みを抱える親御さんには、目からウロコの本になると思います。
親や支援者たちの認識をコペルニクス的に変える! 新たな知見を授け、支援の意味に気づかせる一冊です。(編集担当)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
94
僕はこの本を、我が子の子育てという側面と発達障害の子育てというものはどういうものなのか、そして蛇足的に子供に還っていくお袋とのやりとりという側面よりいろいろ考えながら読了した。子育て面メインでは、その子なりのペースでなりに適応出来る力を持てる子育てが肝要。その為、叱るなら親戚の子を預かっている程度に叱る、親が欲をかかない様にする、苦手な事は無理しない等。また、発達障害等症状があった場合、その上に二次障害が重なるという見方や子育てはギアチェンジが肝要という考え方等、気付かされた事や参考事象多き読書となった。2022/05/15
ちゅんさん
45
子どもの発達障害について少し理解が深まった。大事なことは子どものペース、気持ちを大切にすること。これは発達障害に限らず大事なことだと思う。とりあえず私は宿題を出すのをやめることから始めたいと思います。2022/03/29
ぐっち
27
子どもが発達障害かどうか、よりも、起きている事象に対してどう対応すればいいかの本。子供への期待値を高くしすぎない、親の都合を手放す、勉強よりも先に基本的な生活習慣を身に着けるなど、発達障害関係なく、全子どもに対していい働きかけに思える。障害(D)を除いて、AS、ADHと呼ぶのも好印象。障害ではなく少数派の種族というのもわかる気がする(少なくともうちはそういう一族)。2023/03/12
ta_chanko
18
宿題は、百害あって、一利なし。子どもは一人ひとり特性が違う。標準化・平均化を求める教育では、特性の強い子どもは枠からはみ出してしまう。少子化がどんどん進む中、教育にかける予算を増額し、一人ひとりの特性に合わせた、より丁寧な対応ができないものか。それが、将来の日本の力にもつながるのだから。2021/11/21
小鈴
15
『学校の中の発達障害』と比べると子育て方法が具体的に書いてあるのでこちらの方を先に読むことをオススメします。「『親の都合』を手放して『子どもの都合』で子育てする」という子育て方法は実は発達障害の育児だけでなく定型児にも通用する話でしょう。偏食、友達と遊ばない、動画に夢中で夜遅くまで起きている子、宿題をやらない、運動場が苦手。。。あなたならどうしますか。目から鱗の回答ばかり。子どもをよくみて「標準」を緩める具体的な方法が書かれています。2023/04/08
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