内容説明
激動の犬現代史を追う――。平成、それはこの国に多くの“犬バカ”が生まれた時代――。この国の犬たちは、かつて番犬と呼ばれていた。そんな日本の犬たちが、人間社会のなかで存在感を示しはじめたのは、時代が平成になった頃のことだ。新しいペットライフの土台が整い、人間と犬をとりまく環境や価値観が大きく動いた。日本で暮らす飼い主と犬にとって、それは有史以来の大変革期といっても大げさではなかった。雑誌『Shi-Ba』の歩みとともに犬現代史の全貌に迫る。『ゼロ! 熊本市動物愛護センター10年の闘い』『動物翻訳家』の著者が平成最後の戌年に贈る、動物ノンフィクションの集大成!
目次
はじめに
第一話 崖っぷち男、最後の挑戦
第二話 めざせ!? 『VOGUE』みたいな犬雑誌
第三話 お笑い転じて、創刊号
第四話 ラブレターfrom柴犬
第五話 時をかける愛犬たち
第六話 書を捨てよ、犬を見よう
第七話 スタッフ犬、続々デビュー!
第八話 兄貴、星になる
第九話 クレームも、シモネタも
第十話 ダメな上司が犬のしつけにも失敗する5つの理由
第十一話 涙のバースデー
第十二話 戌年バブルがやってきた!?
第十三話 嗚呼、憧れのワンコ旅
第十四話 インターネットと大災害
第十五話 シーバ、炎上
第十六話 ニッポンの犬、変化する
第十七話 福ちゃん、奇跡の生還!
第十八話 我ら、犬バカ編集部員
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スミレ
13
ドラマ化を機に読みました。 一人の愛犬家編集者が愛犬情報誌「Shi-Ba」を創刊。 編集部のあれこれが描かれたノンフィクションです。 編集部での出来事や愛犬との生活だけではなく、避妊・去勢手術のこと、ベット流通業界のこと、震災でのこと、老犬介護のこと、いろいろ興味深く、身につまされる思いをしながら読みました。 最終話は涙なしでは読めません。 解説ではノンフィクション作家さんがドラマ化を望んでいるではありませんか。 見事に実現しましたね! ドラマ化を知らずに読んでいたら私も切望していただろうと思います。2025/11/25
りんりん
10
ペットに対する概念が変わったころに出された雑誌を作った人と犬の物語。「犬川柳」が「Shi-Ba」から始まったことなどを知り、新しいペット時代を築くのに大きな役割を果たしたのだなと思った。福太郎の闘病には泣けた。そして、希望をもらった。2025/10/21
もも
9
自分は犬バカだと思ってきたけど、こんなにも上を行く犬バカがいるのか!と驚きだった。とても面白くてニヤニヤしながら読んだ。犬好きとしては殺処分やネグレクトなど胸が痛い事件がたくさんあるけど、昭和の外飼いが基本の生活から室内飼いが基本になってきたように、ちょっとずつ世界は変わっていくのかもしれないと思った。2021/11/04
アンゴ
8
★★★★☆ NHKドラマ『シバのおきて』の原作ノンフィクション。平成期、飼い主の意識変化を伴う愛犬事情を、初の日本犬専門情報誌『Shi-Ba』の創刊から100号に至る17年を軸に据えた記録。愛犬マナーひとつとっても、はじめから今のようだったと勘違いしそうだが、その時代の世相を反映した変化のきっかけがあり、段階踏んで今に至ることがよく分かる。そしてそのような記憶は整理して記録しておかないとすぐわからなくなる。先代犬たちの一生と時期もかぶり、しみじみと読む。また、編集長役の大東駿介氏の演技力のすごさがわかる。2025/11/18
イワハシ
8
犬専門雑誌「Shi-Ba」編集部を取材したノンフィクション。全体的に筆致は馬鹿馬鹿しいのだが、その中で描かれているのは、日本における犬のあり方の変容である。その意味では志高い内容なのだが、犬バカ記述がそれを感じさせないのは良し悪しか2024/08/03




