内容説明
ジブリ映画から聴こえてくる、〈近代〉に閉じ込められた多層的な〈声〉を生徒たちと掘り起こす授業の記録。
高校生と教師が〈教わる者〉〈教える者〉の垣根を超え、主体的に議論する「ジブリの授業」は12 年にわたって続いている。ジブリ映画には、忘却された様々な記憶が封印されている。映画から聴こえてくる〈声〉に耳を傾けながら、教師と生徒が授業で熱く語り合う中から生まれたジブリ論。
◇ 収録作品『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』『風立ちぬ』『風の谷のナウシカ』
◇ 章末に授業で登場したキーワード集を付す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
1
作品の見方を決めつけず、淡々と映画から読み取れるものを掬い上げ論じていくところがよかった。あっさり読めてしまうけれど、もう一度作品を見てから読んでみたい。ジブリ作品は何度となく鑑賞しているが、気づかなかった視点があったり、感覚的に思っていたことを言語化してくれて面白かった。いつでも新しい発見があり、私たちの心を掴んで離さないジブリは本当に偉大だ。2023/05/08
h1r04
0
まあ、ジブリのジェンダー観はやっぱり疑問符が付くよねえ2017/12/24
やま
0
講習の準備。2018/08/09