哲学から〈てつがく〉へ!

個数:1
紙書籍版価格
¥2,420
  • 電子書籍

哲学から〈てつがく〉へ!

  • 著者名:森田伸子
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 勁草書房(2021/10発売)
  • ポイント 22pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326154715

ファイル: /

内容説明

「時間はなぜあるのだろう」「物があるとはどういうことか」「自由とは何か」「対話するってどういうこと?」──子どもたちが互いの考えを聴きあいつつ、自明と思われる価値や事柄を問い直し考え続ける「てつがく」の学び。その授業実践を参照しながら、主体的な市民を育成するための、学校における哲学教育のあり方を考える。

目次

はじめに

第一章 時間について
 日常の時間─時計とタイマー
 人間が作った時間
 流れ去る時間
 時間の「仕切り」
 時間の仕切りを無くしてみる
 時間のない世界
 仕切りのない時間─量子の世界?
 仕切りのない時間を生きる

第二章 地球はなぜあるのだろう?
 「世界」と「地球」
 地球は生き物のためにある
 地球は単に隕石がくっついてできた
 「考える者」がいなかった時間に起きた「奇跡的な」出来事

第三章 「物がある」とはどういうことか
 「ある」のさまざまな位相─「ある」と「いる」
 石はあるか
 「他人の証言」によって「ある」とわかるもの─自分の心臓・火星
 それは本当に「この」石か?
 世界には必ず何かがある

第四章 夢について
 夢─このおかしなもの
 夢の始まりと終わり
 夢の健忘症
 夢の中の自分
 夢の不自由さ─空想や想像と夢のちがい
 脳で見る夢と、目で見る現実
 夢の世界と現実の世界─一人で見る世界とみんなで作る世界
 脳・意識・自由
 夢の世界、現実の世界、どちらが自由?

第五章 自由について──何が人間を不自由にするのか
 不自由がなければ自由はない
 何が人間を不自由にするのか
 不自由は存在しない!
 良い・悪いと自由・不自由
 ルールと自由・不自由
 究極の自由
 「思い込み」と不自由
 良いと思うことと、良いとは何かを考えること
 私たちに、すべての良い悪いがわかるのか?
 良い不自由
 子どもの「てつがく」

第六章 ロボットに心を持たせても良いか
 新しい問い─「……とは何か」から「……しても良いか」へ
 前提の問い─「心とは何か」
 心を持ったロボット─人工知能から人工意識へ
 心を持つロボット─人間にやさしいロボット?
 道徳的な心を持ったロボット?
 ロボットの心─感情と行動
 ロボットの怒り
 「自分」の中にある「心」
 再び、心はどこにあるのか

第七章 お金持ちは幸せか──どうしてお金はあるのか
 お金持ちは不幸になる?
 最初の問い─なぜお金が欲しいのか
 お金持ちの不幸せ
 お金がない不幸せ─ホームレスという不幸
 「家」とは何か
 一般人とお金

第八章 対話するってどういうこと?
 発言しないことは悪いことなのか?
 足して答えになる
 問いが深まることと広がること
 池があるとする
 なぜ海はあるのか

終 章 「てつがく」の時間
 ひとりでする哲学と二人でする哲学
 学校という場所
 みんなでする「てつがく」

おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

39
『子どもと哲学を』の著書がある著者が、お茶の水女子大付属小学校で行われた「てつがく」の授業に取材し、子どもたちの発言を解きほぐし、コメントしたもの。子どもたちが対象とした素材は、・時間について、・地球はなぜあるだろう、・夢について、・自由について等々広範囲に及んでいるが、小学生という未来ある子どもたちが、クラスの仲間との対話を通して「てつがく」した時間は、いつか人生を彩ってくれるのではと思う。学校の存在意義について、人生の振り分け機関ではなく、今ある「不思議さ」を考える場としても捉える見方を教えてくれる。2022/04/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17489547
  • ご注意事項

最近チェックした商品