内容説明
元許嫁の翼に親友・麗奈、そして元カノ・育美――七渡との関係が大きく動いた夏休みが明け、きたる文化祭。彼女たちはそれぞれの思いを胸に、ヒロインレースは最終コーナーへ。七渡が選ぶ道は――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
32
【最終巻】翼、麗奈、育美との関係が大きく動いた夏休みが明け、ヒロインレースは最終局面へ…。七渡がヒロインそれぞれと一緒に過ごすシーンがとても丁寧に描かれていて、ここから一人が選ばれるのだなと思うとシンミリしてしまう。そして今回決着が付くという緊張感から、常に胃がしくしく痛むような感じを受けながら読み進めました。三人のヒロインはいずれも個性溢れる魅力的なキャラクタで、どの子も好きでした。さて、七渡が選んだヒロインは…。次回作も楽しみにしています。2021/10/01
ナギ
30
最終巻。少し急ぎ足だったのは5巻構想が4巻までとなったからのようだ。とはいっても甘々系でもこれくらいのペース配分の方が退屈しなくて良いかなとも思えるので、甘々系ラノベの多くは起伏もないので退屈するが本タイトルはそれぞれの気持ちが表現されている分だけ読みやすく満足感を得やすい。麗奈だけがお話を飛ばされた感はあるがタイトル通りならこれでも許容範囲内ですね。須々木と同じ事をもう一度やっても……って感じもするのでバランス的にはこれで良かったと思います。2022/01/31
よっち
26
もう今のままではいられない。麗奈は翼と交わしていたルールを取り下げ、恋の決着をつけることを決断。一方、育美は七渡たちの高校の文化祭に現れ、彼にとある決断を迫る第四弾。様々な出来事を通じて元許嫁の城木翼、親友の麗奈、元カノの育美との関係の関係が変わらずにはいられないことを痛感する七渡。ライバルたちともしっかり向き合い、彼女たちのことを知ろうとする一方で、心揺れる七渡を受け止める翼。文化祭の大胆な一幕はありましたけど、誰にも負けないということがどういうことか、それぞれの選択と結末がとても印象に残る物語でした。2021/10/02
オセロ
15
表紙で翼エンドなのは分かっていたので、やはり気になるのは他のキャラクター、特に七渡への想いが届かなかった麗奈と須々木がどうなったのかですよね。そんな2人ですが、きちんと前を向けて良かったですし、何より共通の目標に向かって共に歩き出す姿にはグッとくるものがありました。他のキャラクターでは意外過ぎるカップルが誕生して笑っちゃいましたね。そして一番の衝撃は最後の挿絵笑 次回作も楽しみにしてます。2021/10/04
nishiyan
13
夏休み旅行や夏祭りの一件を通じて動き出した麗奈と育美。麗奈は翼との紳士協定を破棄する一方、育美は高校の文化祭に現れ、七渡にある決断を迫る最終巻。三人のヒロインたちと過ごした日々を丁寧に描いたことで、彼女たちの本気とアプローチの違いが際立っていたのは興味深い。育美がらしくて良い。その裏で繰り広げられたしばゆー&大塚コンビと一樹と翼姉のあれこれが物語にメリハリを効かせていたのが楽しい。若干、モヤっとする七渡の決断と理由ではあるのだが、そこに今後、付け入る隙がありそうなのがまた本作らしさなのかもしれない。2021/10/08
