Google流 ダイバーシティ&インクルージョン インクルーシブな製品開発のための方法と実践

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Google流 ダイバーシティ&インクルージョン インクルーシブな製品開発のための方法と実践

  • ISBN:9784802512169

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内容説明

ダイバーシティとインクルージョンのある組織の構築は、あらゆる業界のビジネスにとって必須の課題です。多様性のある市場に参入しなければ、潜在的な莫大な収益と、ユーザーのコアニーズに合ったプロダクトをつくるチャンスを失います。

では、このビジネス上の「理由」は確立されていたとして、その「方法」についてはどうでしょうか? いったいどうすれば、市場シェアを獲得しつつ、見過ごされてきたグループに向けたよりインクルーシブなプロダクトをつくり、多様化する世界に適応できるのでしょうか?

Googleのプロダクトインクルージョンチームは、そのための戦略を築き上げてきました。本書は、そうした彼らの足跡をたどる実践的なガイドです。Googleで「プロダクトインクルージョン」の責任者を務めるアニー・ジャン=バティストは、プロダクトやサービスの開発プロセスにインクルーシブデザインを組み込む方法を教えてくれます。読者は、リスクを抑えつつ収益性を向上させるインクルーシブプロダクトをデザインするための重要な戦略とプロセスのひとつひとつを学ぶことができます。

革新的なGoogleのプロダクトインクルージョンチームから、アイデア出し、UXリサーチ/デザイン、ユーザーテスト、マーケティング、またマネジメント、リーダーシップなど、さまざまな視点でインクルージョンのためのベストプラクティスを学ぶことができる一冊です。

目次

序文──ジョン・マエダ
イントロダクション

第1章 すべての人のためにつくる:どうしてプロダクトインクルージョンは大事なのか
プロダクトインクルージョンチームのアプローチ
ユーザーを理解する
疎外(エクスクルージョン)とはどんなものかを理解する
用語を共有する
ダイバーシティ&インクルージョンをプロダクトとサービスへと広げる
見過ごされてきたユーザーとのコミュニケーションの必要性を知る
ケーススタディ:どんな業界でもインクルージョンを優先させよう
 既定の形やサイズ以上のものを
 すべての人が快適に使えるVRヘッドセットをデザインする
 女性や子供が受けるエアバッグの衝撃を見落とす
Googleのプロダクトインクルージョンチームはどうスタートしたか

第2章 Googleで行ったキャップストーン・リサーチ:私たちが学んだもの
行った調査について
 調査目標を立てる
 リサーチクエスチョンを設定する
 主要な用語、パラメーター、評価指標を定義する
 望ましい成果
 データを検証する
 結論を導き出す
私たちの経験から学べること
私たちの調査と経験をあなたの組織で活用する

第3章 プロダクトインクルージョンの道を照らすのに欠かせない20の質問
各チームが自問自答すべき10の質問
 あなたのチームはプロダクトインクルージョンに触れていますか?
 プロダクトインクルージョンの取り組みのチャンピオンは決まっていますか?
 課題を解決したいプロダクト(またはビジネス)は何ですか?
 解決したいインクルージョンの課題は何ですか?
 プロダクト/ビジネスの課題とインクルージョンの課題はどう連動しますか?
 課題解決のためのリソースを得るには誰の力が必要ですか?
 テスト/試行に向けたアクションプランはどのようなものですか?
 テスト/試行の結果を実行し、記録し、評価し、伝えるにはどんなパートナーが必要ですか?
 今回の実践後に取り組みを継続するためのリソースをどうやってつくりますか?
 プロダクトインクルージョンの取り組み成果を文書化し、社内外で共有することについて、どのような公約をしていますか?
ほとんどのチームがプロダクトインクルージョンチームに尋ねる10の質問
 リーダーがメンバーの個人的なバックグラウンドを気にかけるべきなのはなぜですか?
 カルチャーはなぜ重要なのですか?
 プロダクトデザインの中で最も重要なのはどの部分ですか?
 ○○(あるプロダクト/サービス)に特化したインサイトをもっていますか?
 私たちのチームのミーティングに参加してもらえますか?
 ダイバーシティのどの次元を優先すべきですか?
 どのようにすればより多くの視点を取り入れることができますか?
 プログラムを、マネージャー/VP/マーケティングマネージャー/エンジニアリングリードに注目してもらいたいのですが、どうすればいいでしょうか?
 私もバイアスをもっているでしょうか?
 注目すべき点を1つ挙げるとすれば何でしょうか?

第4章 プロダクトインクルージョンのケースを作成し同意をとる
プロダクトインクルージョンのケースを作成する
 ヒューマンケースの作成
 ビジネスケースの作成
 すべてをまとめてつくる
ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カエル子

2
「すべての人のためにつくるのは難しい」というのがこれまでの考え方だったと思う。だからまずペルソナをつくり、そのペルソナを頭に置いてものづくりを進めてきた。それが今、「誰一人取り残さない社会」の実現を目指し、あらゆるものづくりの現場で「すべての人のためにつくる」を前提としたマインドセットとプロセスづくりにシフトしようとしている。その旗振り役を担っているのがGoogleなんだなーってことを教えてくれる良書でした。まずは職場のダイバーシティ実現からのようです。日本の会社が苦手とするところ笑。2022/06/02

小泉岳人

1
本書は、Google のプロダクト・インクルージョン・チームの取り組みを基に、いかに多様なユーザーにとって包括的なプロダクトを設計できるかを論じた一冊です。ダイバーシティの勉強の本というよりも、実際のシステム設計やプロダクト開発の現場に直結する示唆を多く含んでいる内容でした。2025/02/14

Go Extreme

1
すべての人のためにつくる Googleで行ったキャップストーン・リサーチ プロダクトインクルージョンの道を照らすのに欠かせない20の質問 ケースを作成し同意をとる 仕事の指針を示す原則にする 仕事に組み込む 見過ごされてきたユーザーを知る アイデア出しのプロセスに組み込む 独自のドッグフーディングと敵対的テストプログラムを始めよう マーケティングをもっとインクルーシブに プロダクトインクルージョンのパフォーマンス測定 ヌードカラーの色々 プロダクトインクルージョンの未来に目を向ける2021/10/22

Kitamuu

0
building for everyone インクルージョンの最も優れた定義のひとつが疎外の反対という言葉。 Move fast and fix Things インクルージョン(包摂性)、つまり誰もが自分自身を企業や個人の取り組みの成果を見出せること。 プロダクトインクルージョンとは、つまるところ、話を聞き、心をくだき、謙虚になることに尽きる。2022/01/23

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