コンヴェンション - 哲学的研究

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コンヴェンション - 哲学的研究

  • ISBN:9784766427387

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内容説明

▼20世紀後半を代表する分析哲学者デイヴィド・ルイスの古典的処女作をついに邦訳!
▼人間行為の「調整」はなぜうまくいくのか? その論理的構造に迫る。
▼ゲーム理論、分析哲学、言語学にわたる重要な問題に解決を与える。

20世紀の社会科学、経済学に大きな変革をもたらしたゲーム理論。その中心的な概念である「共通知識」を最初に定式化し、古典となったルイスの『コンヴェンション』。その難解さゆえに「読まれざる名著」であったが、半世紀を経てついに邦訳なる。
社会科学のみならず、哲学、言語学といった人文科学の基礎も、本書抜きに語ることはできない。

目次

謝辞
序文(W・V・クワイン)

イントロダクション

Ⅰ コーディネーションとコンヴェンション
 1. コーディネーション問題の実例
 2. コーディネーション問題の分析
 3. コーディネーション問題を解決する
 4. コンヴェンション
 5. コンヴェンションの実例

Ⅱ コンヴェンションを精緻化する
 1. 共通知識
 2. コンヴェンションの知識
 3. コンヴェンションへのオルタナティヴ
 4. コンヴェンションの度合い
 5. コンヴェンションの帰結

Ⅲ コンヴェンションを対照する
 1. 合意
 2. 社会契約
 3. 規範
 4. ルール
 5. 同調的行動
 6. 模倣

Ⅳ コンヴェンションとコミュニケーション
 1. シグナルの実例
 2. シグナリングの分析
 3. 言葉シグナリング
 4. シグナルのコンヴェンション的意味
 5. シグナルの意味nn

Ⅴ 言語のコンヴェンション
 1. 可能諸言語
 2. 文法
 3. 可能言語における意味論
 4. 真実性のコンヴェンション
 5. 集団における意味論

結論

 文献

 『コンヴェンション』概要
 『コンヴェンション』解説
 解説文献
 索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buuupuuu

17
Conventionは規約とも慣習とも訳される。クワインは明示的な合意のようなものを考えていたようだが、ルイスは人々が共通利害のために同調している状態を考えている。ポイントは同調の仕方が他でもありえたこと、他のメンバーが同調すると互いに承知した上で人々が同調しているということである。後半では言語活動がコンヴェンションの観点から分析される。発話と事態、あるいは発話と行為の対応付けがコンヴェンションによって成り立っており、人々はそれによって利益を得ている。言葉の意味がこのような対応付けによって説明されている。2024/04/13

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