内容説明
舞台は、オリシャ王国。かつては魔師と魔力を持たない者が共存していた。しかし、魔師を憎む国王サランは、<襲撃>を行い、国から魔法を一掃した。ゼリィは、白い髪をもつ魔師の17歳の少女だが、<襲撃>で母を殺され、魔力も失くしてしまった。ある日、市場で兵士に追われる一人の少女を救出する。それは、冷酷な国王のもとから逃げ出してきた王女アマリだった。ゼリィは、国王の娘に反感を抱きながらもアマリを連れて、兄のゼインとともに逃走する。それを追走するのは、父の期待に応えようとする王子イナン。アマリが王宮から持ち出した<巻物>によって、ゼリィの魔力が発動する。イナンもまた<巻物>に触れ、自らの魔力に気がつきはじめる。王国に魔力がよみがえったのか?
物語は、逃げるゼリィとアマリ、追いかけるイナンの視点を行き交いながら展開していく。
神話的な魔法の世界と、スリリングな冒険を描く、壮大なファンタジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
25
アフリカ神話を題材としたファンタジーとは新鮮。圧制を行う暴君が君臨するオリシャ王国。王女の脱走から、王より奪われていた“魔師”の力を得たゼリィは冒険の旅に出る。彼らを追う王子イナンの葛藤。冒険の中で成長と変化が起こる。王道で壮大な物語と、歴史的な出来事もモチーフにしているための容赦なさが凄い。2019/09/07
洋書好きな読書モンガー
24
TIME 100 Best Fantasy 12/100 はナイジェリア系アメリカ人作家の故国ナイジェリアを元にしたオリシャ国で魔師を皆殺しにしようとする暴君サラン王と11年前に母の魔師を殺された少女ゼリィ、兄ゼイン、王女アマリの魔法を取り戻す旅と戦い。原書は三部作、邦訳は2巻目まで出ている。アフリカ似の世界を舞台にしたファンタジーは先日読んだEvan Winter作品についで2作目。米国で多くの黒人が命を奪われている事で書いた作品。児童向けだけど非常に血生臭い。三部作の最後に良い未来は来るのか?2026/03/01
nightbird
6
ナイジェリアがモデルの架空の国が舞台のファンタジー。話のスタートからコロコロよく話が転がっていくし悪役善役もはっきりしてるので、たとえアフリカ文化全然知らなくても気にする間も無くどんどん読める。せっかく珍しい(英語圏の作品としては)設定なので、もっと文化について詳細描写があるといいのにと思わなくもないけど、読みやすさ優先てことかな。古代か中世くらいの世界観なのかと思ってたけど、読んでみるともっと時代が新しい気がした。近世後期くらい?メインキャラ4人の中では弱々しいお姫様から成長していくアマリがお気に入り 2020/06/18
mikkii☆
3
壮大かつ重厚‼️容赦のなさが逆にリアルで、黒人差別事件きっかけに書かれたということに納得。魔法の力も人間模様も魅力的で、ぐいぐいと2日間で読破いたしました。続きが気になります( ͡° ͜ʖ ͡°)2019/07/02
Mipo
2
ナイジェリアを思わせる架空のオリシャ国を舞台にしたファンタジー。「血と骨の子」の意味するところがわかってゾクゾクした。冒頭から、これは現実の世界とおなじだ、と思った。700ページ強ある〈鈍器本〉だが、壮大な世界を語るにはやはりこのくらいのボリュームが必要だ。本作は、シリアスなダークファンタジーだが、漂う空気は悠然としていてうっとりと引き込まれてしまう。それは美しく紡がれた日本語のおかげだ。とにかく一巡目は雰囲気を楽しんだので、もう一度読み返す予定。2022/04/28




