教養としての数学 - 数学がわからない僕と数学者の対話

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教養としての数学 - 数学がわからない僕と数学者の対話

  • ISBN:9784833424257

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内容説明

【内容紹介】
日常から宇宙までを理解する教養としての数学

暮らしのなかのあちこちに「数学」が生かされている
【著者紹介】
[著]キム・ミニョン(Min-hyong Kim)
ソウル大学数学科を卒業し、イェール大学で博士号を取得。現在、ウォーリック大学数学科寄付講座教授、ソウル高等科学院碩学教授。
マサチューセッツ工科大学研究員、パデュー大学、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(ロンドン大学)教授を経て、韓国の浦項(ポハン)工科大学(ポステック)寄付講座教授、ソウル大学と梨花(イファ)女子大学の客員寄付講座教授を歴任。2011年、韓国人数学者として初めてオックスフォード大学正教授に任用され、2012年にサムスン湖巌(ホアム)賞科学部門を受賞した。キム教授は、「フェルマーの最終定理」に由来する数論的代数幾何学の古典的難問を、位相数学の画期的方法で解決したことで世界的数学者の地歩を固めた。いまは英国に在留中で、大韓民国とを行き来しながら、本来の研究の他に一般向けに数学の世界をガイドする活動を精力的に行い、数学に秀でた小学生から会社員、大企業の役員、さらには数学と縁遠く見えるバレエの専門家にまで数学を教えている。数学の大衆化のための「数学コンサートK.A.O.S」のメインマスターを務め、ウンジン財団、ネイバーコネクト財団などで数学の英才育成のための講義と指導プログラムを企画した。著書に『数学の数学』『素数ファンタジー』『お父さんの数学旅行』『数学者たち』(共著)などがある。

[訳]米津 篤八(Tokuya Yonezu)
早稲田大学政治経済学部卒。朝日新聞社勤務を経て、朝鮮語翻訳家。
訳書に『チャングム』キム・サンホン、『J.Y. Park エッセイ 何のために生きるのか?』J.Y. Park(以上、早川書房)、『夫・金大中(キムデジュン)とともに』李姫鎬(イヒホ)(朝日新聞出版)、『世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力』シン・ドヒョン(かんき出版)、『韓国近代美術史:甲午改革から1950年代まで』洪善ビョ(ホンリンビョ)(共訳、東京大学出版会)、『そのとき、「お金」で歴史が動いた』ホン・チュヌク(文響社)など多数。

目次

【目次抜粋】
はじめに
出版にあたって
プロローグ
第1講 Lecture1 数学とは世界を体系的かつ精密に説明しようとする意図である
第2講 Lecture2 フェルマー、ニュートン、デカルトによる歴史を変えた3つの数学的発見
第3講 Lecture3 自動運転技術にも原爆にも利用される確率論
第4講 Lecture4 民主主義は数学的に不可能か?
第5講 Lecture5 安定的な結婚をもたらすアルゴリズム
第6講 Lecture6 宇宙は幾何的か、代数的か?
終講 Last Lecture 正解を探すのではなく、答えを探すための道筋をつくる
特講 Special Lecture 数字を使わずに、数学を理解する
奥付

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

90
韓国人の世界的数学者が教養と数学の関係をどう語るのか興味があったが、どうも相性が良くない。本書では、ハミルトンの原理・ニュートンの運動法則・量子力学などの物理学、自動運転に応用される確率論、ド・ボルタとコンドルセの社会的決定理論、ゲール=シャプレーの安定的マッチング理論などが紹介され、「具体的な例を通じて全体的な枠組みを構成するのが数学的プロセス」とする著者の見解が示される。それは、ラッセルの「数学は論理学である」とする考えの対極にあるが、科学と数学の境界を曖昧にする著者の立ち位置が、今一つ納得できない。2021/10/27

朝ですよね

4
対話形式の数学エッセイ集。歴史を変えた3つの数学的発見として、フェルマー(目的論的な最短経路)、ニュートン(加速度)、デカルト(座標)を挙げている。これらの発見の先で、ついに「時間までが相対的」という概念まで進化したのが相対性理論。著者は「フェルマーの最終定理」に由来する数論的代数幾何学の古典的難問を、位相数学の画期的方法で解決したことで世界的数学者の地歩を固めた(巻末プロフィールより)。後半に宇宙は幾何的か代数的か?という章があるが、この辺りが専門なのだろう。2022/12/31

学所治

2
最終章がいきなり難解なものになるが、それまでは平易にかかれており読みやすい。 論理、論理的思考は数学だけのものではないという主張が、よい指摘で良かった。 アマルティア・センの厚生経済学は昔興味があって挑戦したものの、難しくて挫折。再度挑戦しようかなと思った。2021/11/17

ちるげる

2
数学とは数字を扱うことではない。 数学が社会で果たす役割や成り立ちについて学ぶことができます。 数学の本ですがほとんど数字は出てきません。 数学的手法の扱い方を実践的な例に沿って紹介します。 正直難しいです。 でも順を追えば理解できます。 頭の体操にオススメです。2021/10/31

てら

2
数学のことがすこしわかった2021/10/19

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