内容説明
火星の青い夕陽を見るため、著者が小学生の時に始めた「火星を覆う空気中の95%の二酸化炭素を回収する研究」は、火星移住を叶えると同時に地球温暖化も解決! 「江戸時代の暮らしに戻らないと温暖化は止められない」と悲観する多くの非理系人間のために、イラストをたっぷり使い、目から鱗の地球を救う方法をゆるっとふわっとわかりやすく解説。「二酸化炭素=人類の敵」を逆手に取った、痛快でミラクルでエコな未来&宇宙予想図!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
199
タイトル買いした😅。二酸化炭素を固定するとか、エネルギーに変換するとか、壮大なテーマ何ですけど、読み口は超ライト。そんな事になっているとは、全然知らなかった物ですから、もっと詳しく知りたいのですけど、企業秘密とかがあるのでしょうか?仕組みもさる事ながら、今現在、なにがどう言うネックがあって、どう解消する見込みがあるのか。などを語って頂けたら嬉しいかも。それとも順風満帆なロードマップしか無いのでしょうか?2021/12/01
榊原 香織
74
全然知らなかったのだけれど、これ、すごくないですか?地球温暖化に対する切り札になりそう。 二酸化炭素で石油を作ってしまうなんて。 なぜマスコミにもっと取り上げられない?私が知らなかっただけか? 若き天才はソフトにフワフワ路線2022/03/29
きみたけ
70
著者は化学者、発明家、冒険家、社会起業家で炭素回収技術研究機構(CRRA)代表理事、2000年生まれの村木風海氏。小4のころから地球温暖化を止めるための発明と人類の火星移住実現させる研究を行っている。彼が発明した空気中の二酸化炭素を集める「ひやっしー」から、さらにメタンを生成する技術を会得。空気中の二酸化炭素からエネルギーを生成し「プラスマイナスゼロ」を実現。将来は火星に行って二酸化炭素をロケット燃料にする計画だという。若さあふれる希望に満ちた一冊。2030年がリミットとのことに驚きです。2022/02/08
宇宙猫
20
★★★★ "二酸化炭素をうまく使えば未来は明るい"と若き化学者にして冒険家が軽く語る。最初はゆるすぎると思ったけど分かり易くて面白かった。・「サバティエ反応」のレアメタルを アルミホイルを使い、水素じゃなくて水でいいんじゃないって高校生(著者)が革新をもたらした。若者に機会を与えるって重要だよね。・2025年頃に30万程度で成層圏に行ける。気球でってことだけど、この値段なら行きたい。D2021/10/24
Sakie
19
『二酸化炭素は可能性の塊』。CO2の研究に携わる著者は、ずっと温暖化解決と火星移住のことを考えているという。どうやら本気だ。CO2を直接空気回収するための装置「ひやっしー」を開発、さらに回収したCO2を燃料化して運用することを目指している。ゆるふわな装丁に反し、著者の熱量と成果に圧倒される。CO2分子が赤外線を地球外に放出させない原理「共振」をさらりと説明している。CO2は他の気体より『総合的に考えて』影響力が大きいから、CO2を名指しして排出量を削減するべきと考えるのが、現代のコンセンサスなのだな。2021/11/05