立東舎<br> 辻 真先のテレビアニメ道

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立東舎
辻 真先のテレビアニメ道

  • ISBN:9784845636518

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内容説明

*この電子書籍は固定レイアウト方式で作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末での閲覧に適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
*電子版『辻 真先のテレビアニメ道』には、『巨神ゴーグ』第1話シナリオは掲載されておりません。あらかじめご了承くださいませ。

脚本執筆歴60余年の巨匠が明かす
テレビアニメ名作群の誕生秘話!

『機動戦士ガンダム』の成功で、依頼できた憧れの巨匠・辻 真先さん。
一緒に組んで、間口の広さに驚かされた!! 安彦良和(『巨神ゴーグ』監督、マンガ家)

シリーズ構成などまだなかった時代に「第1話」の脚本を数多く執筆してきた辻 真先は、テレビアニメ作品誕生の鍵を握る重要人物です。そんな辻が本書では、『ジャングル大帝』から『巨神(ジャイアント)ゴーグ』まで21作品の「第1話」について、原作者や監督、プロデューサーとのやりとりも含めて回想。また『オバケのQ太郎』や『サイボーグ009』『おじゃまんが山田くん』などについても創作の裏話を開陳。日本のアニメがいかにして作られてきたのか、その秘密を明かします。
なお本書のカバーを飾るのは、手塚治虫が辻 真先のために描き下ろした『鉄腕アトム』第81話「夢みる機械の巻」の絵コンテ案です。映像化の際に採用されなかったため、世に出たことがない幻の絵コンテを初公開! また、『巨神ゴーグ』の監督/安彦良和から辻 真先に贈るメッセージも掲載しています。
そんな本書は現場の声があふれる臨場感あるテレビアニメ史でもあり、表現論や技術論といった側面も持ち合わせる貴重な1冊となっています。
日本初のテレビアニメ『鉄腕アトム』『エイトマン』からキャリアをスタートして60余年、常にアニメの現場で活躍してきた著者だからこそ語れる名作群の創作エピソードの数々。本書を一読してから鑑賞すれば、作品をより深く味わうことができるでしょう。

【CONTENTS】
CHAPTER1 テレビの原野からアニメの荒野へ
読者のあなたにご挨拶
シナリオ修行を振り出しに
テレビとはなんですか
昔むかしのテレビの制作風景
映像には言語があり文法がある
シナリオの読者は誰だろう
絵にしにくい素材を絵にした例
映画とテレビ技法の齟齬
毎週オンエアしようという非常識
非常識が常識なのだ
やがてアニメの世界に入った

CHAPTER2 第1話専用脚本家として
『ジャングル大帝』
『ゲゲゲの鬼太郎』
『もーれつア太郎』
『アタックNo.1』
『タイガーマスク』
『サザエさん』
『キックの鬼』
『東映魔女っ子シリーズ』
『デビルマン』
『ドロロンえん魔くん』
『キューティーハニー』
『ミクロイドS』
『一休さん』
『超電磁ロボ コン・バトラーV』
『アローエンブレム グランプリの鷹』
『ジェッターマルス』
『キャプテンフューチャー』
『ハニーハニーのすてきな冒険』
『Dr.スランプ アラレちゃん』
『パタリロ!』
『巨神ゴーグ』

CHAPTER3 アニメこぼれ話 あふれ話
『オバケのQ太郎』
『冒険ガボテン島』
『巨人の星』
『サイボーグ009』
『ドラえもん』
『バンパイヤ』
『おじゃまんが山田くん』

CHAPTER4 アニメの昨日・今日・明日
ぼくの昨日とアニメ
ぼくの今日とアニメ
ぼくの明日とアニメ

まえがき 綿引勝美
『鉄腕アトム』「夢みる機械」の巻のために手塚治虫が描いた絵コンテ案
辻真先 思い出アルバム
スペシャルインタビュー 安彦良和
『巨神ゴーグ』で目の当たりにした、辻真先さんの間口の広さ
あとがきにかえて 綿引勝美

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

100
多くのアニメで「脚本・辻真先」とクレジットされてきた作家の自伝だが、90歳近くの今なお現役で活躍しているだけに関わった作品数の膨大さに驚く。シナリオライターとして戦後アニメ史を俯瞰してきた人の証言だけに、あの話の裏にはこんな事情があったのかと思い当たる部分もしばしばだ。取り上げられた作品はすべて原作ありだが、著者が原作のエッセンスを読み取り視聴者を楽しませるテクニックを心得ていると注文する側もわかっていたのだろう。海外勢に追い上げられつつある日本アニメだが、老いてなお溌溂たる辻さんを目標に頑張ってほしい。2021/10/22

keroppi

83
アニメ界のレジェンドにして現役、辻真先さんのアニメ裏面史が実に面白い。それにしても、こんなに沢山の作品に関わっていたとは驚きだ。テレビ草創期の話から、「ジャングル大帝」、「タイガーマスク」「サザエさん」「デビルマン」「一休さん」「パタリロ!」等々、その守備範囲の広さ何でもござれの素晴らしさ。辻さんの歩いてきま道は、まさに日本アニメ史だ。表紙にも使われた手塚治虫による「鉄腕アトム」幻の絵コンテや仲間と撮った写真の数々も貴重だ。ミステリー小説も話題の現在、まだまだ活躍してほしい。2021/10/29

ヒデキ

49
アニメ創世記を現役で活躍されている辻さんの思い出で語られています 数々の企画が、辻さんの脚本で第一話が、作られていった過程が、面白かったです テレビという制約の中で取り組んでみえた方たちの姿が4みえてきます2023/06/04

こうすけ

24
テレビアニメ黎明期から活躍する、元NHK職員のシナリオライター・辻真先さんの仕事術的な本。ありし日の振り返り的な記述も多いが、「昔は良かった」的な話は一切ないのでストレスなく読める。きっとご自身の自慢話はしないようにしているんだろう、2000話近く担当しながら、あまり仕事のコツなどは語っていない。しかし、90歳近いいまも名探偵コナンのシナリオを書いたり、今度はじまるルパン三世新シリーズでも、押井守たちとともにシナリオを担当している現役っぷりは凄い。2021/10/07

Mc6ρ助

15
「タイガーマスク」あたりまではしっかりテレビ漫画っこ(アニメというのはもう少し後年・・)だったはずだけど、この本で見ると「ジャングル大帝」「タイガー・・」の他に辻先生にお世話になったものはなく接点が以外と少ない。とはいえ、この人こそテレビアニメのレジェンド中のレジェンドに違いない。2022/01/07

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