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内容説明
この時のスパイダーマンはまだ知らない。愛する女性との夢のような日々が、やがて悪夢へと変わることを……。
”残りの人生を一緒に過ごそうと思っていた大切な女性を思い出すために”――決して忘れることなどできない女性、もう二度と取り戻せない愛の日々……。恋人のグウェンと一緒に過ごせる時間がどれほど短いものになるか、ピーターはやがて訪れる悲劇を知る由もない。これは、ささやかな喜びを手にしようとしていた頃を描いた二人の愛の物語、いや、非情にも失われた愛の物語を綴った物語である。スパイダーマンの人生は苦難の連続であり、それは冒険に満ちた本書においても例外ではない。グリーン・ゴブリン、ライノ、二人のバルチャー、それらすべてを裏から操る謎の怪人……憧れの女性を手に入れるためには、次々と襲い来る敵を倒さねばならない。そして、後年、ピーターの妻となるもう一人のヒロイン、メリー・ジェーン・ワトソンも物語に華を添える。
『スーパーマン・フォー・オール・シーズン』『バットマン:ロング・ハロウィーン』などの名作を手掛けたアイズナー賞受賞作家コンビが、スパイダーマンの青春時代を新たな視点で語り直した話題作。ティム・セイルによるオリジナル・スケッチに加え、スパイダーマンの伝説的なアーティストであり、メリー・ジェーン・ワトソンを初めて描いたジョン・ロミータ・シニアの序文も収録。
●収録作品●
『SPIDER-MAN BLUE』#1-6
2021 MARVEL
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すけきよ
12
『スーパーマン・フォー・オールシーズン』同様、ヒーローの人生の一コマに焦点を当てた抒情的な作品。しかし、それ以上に、グウェンとMJのイラストとカラーリングが素晴らしすぎる。特にグウェンはグッと来るよなぁ。だからこそ、作中では直接描かれない悲劇に、同じく語られないけどピーターの慟哭に胸が詰まる。ラストのMJもいいなぁ。ボンド・ガールのようなカバーアートはポスターとか欲しいなぁ。2014/11/21
gonzui
5
切ない愛の物語、まさにブルー。 始まりから締め方まで総てが秀逸。2018/05/13
Y
4
ピーターがグウェンやMJとの 思い出を振り返ります。 ステイシーの悲劇と一緒に読むと、 さらに感動にひたることができます。 後にあんな悲劇が待っていると思うと もう・・・。
ara_shinya
4
スパイダーマンの原体験が「光文社のマーベル・コミックス」であった身としては、涙無くしては読めない切ない一編。もちろんMJも好きだけど、ピーターの彼女はグウェン・ステイシーって気持ちがどこかにあるんだよね。 できれば『デアデビル:イエロー』『ハルク:グレー』も出してくれないかなぁ……無理だろうなぁ。2014/08/10
tt23836148
3
グウェンステイシー、そのピーターとの関係は映画『アメイジング・スパイダーマン』で詳しく描かれた。その悲恋、スパイダーマンには不幸がつきまとうという意味が今回ティム・セイルとジェフ・ローブの筆致で詳しく描かれる。内容としてはそんなところそのノスタルジーを愉しめるかどうかが本書の評価を分けるだろう。2023/08/25