内容説明
なかなか理解してもらえずに困っていた「認知症のある方が実際に見ている世界」が
スケッチと旅行記の形式で、すごーくわかる!
まるで「ご本人の頭の中を覗いているような感覚」で、認知症のことを楽しみながら学べる一冊です。
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ここは、認知症世界。
認知症とともに生きる世界では、だれもがいろいろなハプニングを体験することになります。
・乗るとだんだん記憶をなくす「ミステリーバス」
→自分のしたことを忘れてしまうのは、なぜ?
・だれもがタイムスリップしてしまう住宅街「アルキタイヒルズ」
→あてもなく街を歩き回ってしまうのは、なぜ?
・イケメンも美女も、見た目が関係ない社会「顔無し族の村」
→人の顔がわからなくなるのは、なぜ?
・熱湯、ヌルッ、冷水、ビリリ。入浴するたび変わるお湯「七変化温泉」
→大好きだったお風呂を嫌がるのは、なぜ?
・時計の針が一定のリズムでは刻まれない「トキシラズ宮殿」
→コンロの火を消し忘れてしまうのは、なぜ?
・一本道なのになかなか出口にたどり着かない「服ノ袖トンネル」
→同じ服ばかり着たがるのは、なぜ?
・ヒソヒソ話が全部聞こえて疲れてしまう「カクテルバーDANBO」
人の話を集中して聞けないのは、なぜ? etc...
あなたは認知症世界を旅する旅人。
この物語に登場するのは、架空の主人公でも、知らないだれかでもなく、
「少し先の未来のあなた」や「あなたの大切な家族」です。
認知症世界の旅、はじまり、はじまり。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ@no book, no life.
146
認知症が徐々に進行する実母を見ながらの本書の読書は、あるなから始まり、こうしてやらないとという想いとこう感じているのだという想いと内混ぜとなり、なかなかツラい読書となった。一方で本書が話題となっている事を知り、読んでみたかった本で読んで良かったと思う。僕自身はこうしたミステリチックで漫画チックな書き方は個人的に好みではないが分かりやすいし、万人に分かって貰えるものとして評する。僕は、こうした世界を母の為に少しでも理解したい気持ちと、自分は将来少しでも長くこの世界に入りたくない気持ちと内混ぜとなってしまった2022/11/23
KAZOO
129
お気に入りさんのレビューを読んで図書館から早速借りてきました。私や連れ合いも他人ごとではない年齢に達していますので、興味深くまた楽しく読みました。学問的なものだと理解が追い付かない恐れがあるのですがそのようなこともなくやさしく見える絵などでの解説も多く、物語仕立てにしてくれて、また文字も大きくありがたい感じです。チェックリストなどもまとめられていて、手元に置きたくなる本でした。2025/06/09
アキ
119
認知症の世界を旅に見立て、13のストーリーで旅のトラブルをイラストを多用し、直喩として用いていて理解しやすい。主なトラブルは、記憶(言語)のトラブル、時間・空間のトラブル、五感のトラブル(幻覚)、注意・手続きのトラブルの4つで説明できる。当事者の視点で正しく理解すれば、本人のそうする理由が見えてくる。ただこの本の良さは、パート2にある。新しい旅へ向けて、仲間を作り支度を整えて旅路を楽しむ、ひと休みして思いを伝えることまで言及があり「誤作動する脳」著者の樋口直美氏と認知症未来共創ハブの監修で、信頼が置ける。2022/04/03
seacalf
117
デザインで多様な社会的プロジェクトを手がけているissue +designが作り上げた画期的な本。とてもクリアでわかりやすい内容になっており、認知症というまだ身近でない問題なのに思わず興味津々になってしまう。様々な認知障害トラブルをあたかも不思議な世界に紛れ込んだ旅人になったかのように変換してくれるのでユニークで物凄くとっつきやすい。トラブルを抱えたご本人の経験談が豊富に語られるので認知障害への理解を深めることができる。ただ、日常で思い当たる節が多すぎて読んでいる内にどんどん不安になってしまったのは内緒。2021/10/31
mana
105
図書館本。祖父がアルツハイマーと診断され、「頭がおかしくなった」「もやもやする」と言うことが多くなったので読んでみた。ストーリー仕立てで興味深い。大袈裟かな?と思わなくもないけど、認知症になった人はこのくらいの困難や混乱を抱いているんだろう。すべてを理解はできないけれど、できるだけ寄り添って優しくいられるように…。2025/10/28




