ちくまプリマー新書<br> 従順さのどこがいけないのか

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ちくまプリマー新書
従順さのどこがいけないのか

  • 著者名:将基面貴巳【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2021/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480684103

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内容説明

理不尽な出来事に見てみぬふりをしていませんか? 誰かのいうことに従っていても、世の中は解決しない問題だらけ。打開するには自分で声をあげるしかありません。そうしたあなたに勇気と思考を与えます。

目次

はじめに
第一章 人はなぜ服従しがちなのか
世界では様々な抵抗が起きている
ミルグラムの心理学実験
「悪の凡庸さ」
「政治」とは何か
「空気」・「同調圧力」・「大人の態度」
習慣としての服従
安心するための服従
責任回避としての服従
ギリシャ古典に見る不服従
ウィリアム・テルも従わなかった
『学問のすすめ』にも書かれている
第二章 忠誠心は美徳か
忠誠心を持つことは正しいことか
『日の名残り』の問いかけ
忠誠心による「思考停止」
忠誠心は従順であることと同じか
『論語』による「諫言」の思想
『葉隠』のねじれた思想
日本人に根付く間違った忠誠
第三章 本当に「しかたがない」のか
ほうっておけない課題はたくさんある
消極的不正とは何か
不正に目をつぶりがちな理由
秩序が保たれていることは不正がないことを意味しない
不正と不運の違い
本当に「しかたがない」のか
怒ることのすすめ
政治に対する価値判断の必要性
第四章 私たちは何に従うべきか
何に服従するかという問題
神の命令に従う
良心の声に従ったルター
白バラ抵抗運動
良心とは何か
「共通善」に従う
自己責任か共通善か
「共通善」の敵とは何か
第五章 どうすれば服従しないでいられるか
法律を犯してまで抗議する意味
レジスタンスの「沈黙」
秘密裏の不服従
最終手段としての暴力行使
暴君殺害論
第六章 不服従の覚悟とは何か
「他人はともかく自分は」という姿勢
「みんながやっているから」は危険
従順さの果て
不服従の果て
真の自分への一歩
あとがきにかえて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

99
ちくまプリマー新書のリツイートで知った本。図書館本 池上彰の教養のススメを併読しながらだったので既存ルールへの不服従、良心・公共の福祉への服従(これが本書のテーマ)のためにあるのが大学で学ぶ一般教養なのだなとおもいながら読み終わりました。 自己責任の名において良心への不服従、既存ルールへの服従を続けていたら…、「自分がコロナに罹ったってそん時のこと!」という態度で周りへの感染を広げることに…!あなたの自己責任のせいで家族や友人の命が脅かされるのですよ。2022/03/20

molysk

72
権威から理不尽な要求を受けたとき、わたしたちはどうすればよいのか。権威に従えば、周囲と同様に振舞うことで安心が得られて、責任を回避できる。人間は権威に従順になりがちだ。しかし、わたしたちは自身の良心に問いかけて、社会全体にとって善いことかどうかを判断することができる。服従や従順に代わりに、不服従や抵抗を選択することができるのだ。不服従の果ては、自己の信念を貫き通し、その結果を引き受けながら努力を続ける、苦難の道だ。それは、ウェーバーが「職業としての政治」で、政治を「天職」とする人間に求めた姿勢でもある。2022/01/23

venturingbeyond

56
本務多忙な9月、同時並行で乱読しながらも、なかなか読み終えられず、ようやく1冊目を読了。『言論抑圧』でも通奏低音として流れていた「従順さ、忖度、自発的隷属...」といった問題圏を、プリマ-新書の想定読者である高校生あたりにリーダブルな叙述でまとめた一冊。西洋政治思想史専攻の著者ゆえ、自立(そして自律)した「強い」市民として権力とどう向き合うのかという近代政治思想のメインテーマを、ギリシャ悲劇から名作映画、昭和歌謡の歌詞まで縦横に引用しながら論じていく手際は、さすがの一言。2021/09/19

活字スキー

31
中高生にも読みやすく平易な文章と豊富な例を用いて「従順である」とはどういうことかを説く良書。それは美徳か?自分はそうは思わない。少なくとも、他人に対して「従順である」ことを要求するような人間も、自らが「従順である」ことをひけらかすような人間も、共に人間という存在を家畜以下に貶めようとする悪だと思っている。一人ひとりが「自分が自分らしく生きること」を誇れる社会でありますように、より多くの人に読まれてほしい。 2021/10/16

崩紫サロメ

30
「権威」として現れる存在に服従することや、従順であることが要求される状況はすべて「政治」であるとし(p.11)、「服従」や「従順さ」、それと対置する「不服従」「抵抗」について論じる。ミルグラムの『服従の心理』、アーレントの「悪の凡庸さ」、ハーシュマンの忠誠の理論(「離脱」と「発言」)、また『論語』に見られる「諫言」の思想など、古今東西の書物の中から「従順さ」/「不服従」がどのように語られてきたかをわかりやすく紹介する。重点は後半の「共通善」の部分なのだが、こうした切り口はなかなか面白かった。2021/10/29

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