宝島社文庫<br> 完全なる首長竜の日

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宝島社文庫
完全なる首長竜の日

  • 著者名:乾緑郎【著】
  • 価格 ¥618(本体¥562)
  • 宝島社(2021/10発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784796687874

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内容説明

選考委員が即決した『このミス』大賞受賞作!少女漫画家の和淳美は、植物状態の人間と対話できる「SCインターフェース」を通じて、意識不明の弟と対話を続けるが、淳美に自殺の原因を話さない。ある日、謎の女性が弟に接触したことから、少しずつ現実が歪みはじめる。映画「インセプション」を超える面白さと絶賛された、謎と仕掛けに満ちた物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

549
面白そうなタイトルに魅かれて購入。「このミステリーがすごい!」2011年度大賞受賞作。荘子の「胡蝶の夢」をキー・コードに物語は展開していくが、通常のミステリーとは大きくその趣を異にする。ここでは「何が現実か」、「真実とは、いったい何なのか」が問われているのである。エンディングもなかなか気がきいているし、タイトルの首長竜のイメージも美しい。2012/02/14

takaC

344
恥ずかしながらこんな本があったなんて知らなんだ。いや〜、「カイ・・・カン」。(星泉風に)2015/01/09

射手座の天使あきちゃん

256
植物人間状態の人とのセンシング(機械を介しての脳レベルでの会話)なんて医学的にはどこまでが現実なの!? って先ずは設定にグイグイ引き込まれるけど・・・ う~ん、最後のオチも途中で読めるしねぇ うまく言えないけど、エッシャーの騙し絵を見た後のような不思議感と「もやもや感」が残りましたね <(^_^; 2012/05/03

mae.dat

229
詳述は避けますが、導入した設定が戴けないよ(´๑•_•๑)。首長竜はプレシオサウルスだった。でもね、話の核なのかなぁ。何度か話に出て来るけど、マスコット的に添えてあるだけって感じだったよ。プレシオサウルスだけじゃ無くってね、多くのエピソードがリフレインする様に繰り返し出てくるの。これを解説では、寄せ木細工と喩えていると思うのですが、それが作者の工夫なのかと想像する次第です。ザッピングは楽しかった。ルネ・マグリットの『光の帝国』知れてありがとうです。この本読んでね、円広志の『夢想花』を思いましたよ(謎)。2022/06/17

mariya926

152
2011年の『このミステリーがすごい』大賞受賞作だったので知りませんでしたが(まだ読書を始めてませんでした)読みやすく面白かったです。自殺未遂をした弟の中に入った漫画作家の主人公。しかし弟はその中でも自殺を繰り返す。現実の中でも色々と上手くいかない中で、家族旅行最後に行った島に行くと…。まったく思い浮かばなかったラストでした。確かにこのミステリーは凄いですね。しかも難しい内容で、まだデビューもしていなかったのに読みやすいというのが一番評価できました。2021/05/18

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