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内容説明
かつて大英帝国の覇権の源泉となったのが、卓越した情報収集と正確な分析力、つまりインテリジェンス(諜報・情報活動)であった。ロンドン郊外の英国立公文書館には、まさにインテリジェンスによって全世界から集められた政治、経済、軍事など、多種多様な情報が蓄積されている。筆者は約10年間にわたり、同館から数多の文書を入手し、研究を重ねてきた。先の大戦における日本の敗北は、「情報戦の敗北」といわれることがある。日本の諜報活動を裏づける「文書」を探し出し、読み解くことではじめてインテリジェンス復活への道が開かれ、大きな国益がもたらされるはずだ。英国立公文書館の所蔵ファイルが示す歴史の「真実」は、現代のわれわれにも多くの視点や教訓を与えてくれるだろう。人を欺くようなスパイ活動でも、根底に求められるのは誠実さであるなど、インテリジェンスの世界は奥が深い。正確な情報を得て、それを組織に活用するための要諦とは――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
31
第2次大戦中のインテリジェンス情報を英国の公的歴史情報文書から掘り起こす労作。アイルランドやアフガニスタン等中立国からの敗戦直前の天皇制維持情報、ルーズベルト大統領の体調悪化を利用したヤルタ会談でのスターリン北方領土工作、共産主義に親和感が高い大本営参謀やCHQスタッフによる終戦工作・戦後体制造りが戦後自虐史観形成の原因等々。「本当かいな」と呻きつつも、「そうかもしれない」と思わせる説得力が存在する一冊。2023/11/14
かげとら
0
裏舞台で暗躍するスパイ大東亜戦争は、このスパイ情報戦で負けたのでしょうか? 今から考えると、終戦協定をソ連に依頼するなんて有り得ないけど、正常な判断が出来る情報を握りつぶした日本人が居た事に怒りを覚える。 戦後レジュームを脱却する為にも一日も早くスパイ防止法を成立させて欲しい。2025/06/15
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