コロナ禍という戦災――戦争とプロパガンダ:作られた[物語]を超えて

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コロナ禍という戦災――戦争とプロパガンダ:作られた[物語]を超えて

  • 著者名:西田隆男【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 知玄舎(2021/09発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784910056333

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内容説明

戦争といえば、斧や槍、剣、鉄砲、大砲、機関銃……そして原子爆弾などによる熱戦と、諜報活動や経済圧力等による冷戦だったが、人類がいま経験しているのは、目には見えないウイルス感染というパンデミック、コロナ禍という、まさに戦争、そして災害。本書は、この異様な状況を、プロパガンダ(意図をもって特定の主義や思想に誘導する宣伝戦略)による「新型コロナウイルスによる社会支配」ととらえ、それを「第三次世界大戦」と位置付け。そしてこの「戦争プロパガンダ」がどのように情報操作され、人々を巻き込んでいるかを、第一次世界大戦や湾岸戦争を例に引きながら、心理学的視点から分析しまとめた講演録。心理学的視点から「戦争」を分析すると、そこに洗い出される構図は、「支配者」と「プロパガンダされてしまった民衆」。著者は、この戦争を根絶するには「目の前にある情報を鵜呑みにせず、自分の頭で考える習慣をつけること」が唯一の方法であることを強調。コロナ禍というプロパガンダで情報操作された「新しいかたちの戦争」……やがて「コロナ・パンデミック世界戦争」と記述されるかもしれない今日の、日本と世界の状況を読み解くための書。

目次

まえがき――世界はいま第三次世界戦争
第1章 戦争は「物語」の構築から始まる
◎パワースポット「竹寺」
◎いまは「戦時中」である
◎平和を望んでいるのに戦争が絶えない
コラム【核保有国9カ国と保有数】
第2章 作られた「物語」はどう超えればよいのか
◎中学校の国語教科書から
◎「物語」は「印象と解釈」から作られる
◎「ドラミング」はコミュニケーションしようという意思表示
第3章 クラウゼヴィッツの『戦争論』からカルドーの『新戦争』まで
◎戦争の「研究」への機運
◎戦争は文化の制約を受ける
◎政治的取引などなぎ倒してしまう「生存のための戦争」
◎定義できない「新戦争」の登場
第4章 「戦争」は日本では学際的研究
◎「戦争研究」は教育ではタブー視されている
◎「戦争研究」は学際的に行われている
◎「国際政治学」には三つの問いがある
◎軍事費はバイオテクノロジーにも使われる
◎戦争はお金が儲かる
第5章 戦争プロパガンダ
◎「プロパガンダ」とは、もとは「布教」の意味
◎プロパガンダのイメージが、まがまがしくなったのは第一次大戦以後
◎プロパガンダを戦略として使うという学び
◎愚昧な大衆を導く
◎マスコミとは「大衆の頭を統率する」ためのもの
◎パンデミックとは
◎プロパガンダの目的は「世界全体の思想をコントロールするため」
◎「ウソも100回言えば真実になる」
◎広報とプロパガンダーーどうやって不要なものを売りつけるか
第6章 プロパガンダには「型」がある――プロパガンダ10の法則
◎プロパガンダには「型」がある
コラム【戦時の嘘】
◎戦争プロパガンダ10の法則
〈法則1〉われわれは戦争をしたくない
〈法則2〉しかし敵方は一方的に戦争を望んだ
〈法則3〉敵のリーダーは悪魔のような人間である
〈法則4〉領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う
〈法則5〉意図せざる犠牲をだすことがある。敵は残虐行為に及んでいる
〈法則6〉敵は卑劣な兵器や戦略を用いている
〈法則7〉われわれの被害は小さく、敵の被害は大きい
〈法則8〉アーティストや知識人も正義の戦いを支持している
〈法則9〉大義は神聖なものである
〈法則10〉この正義に疑いを持つものは、裏切り者だ
◎「メディアと教育制度を掌握すればどんな説でも流布できる」
第7章 わずか40日で決着――プロパガンダで戦勝を導いた「湾岸戦争」
◎PR会社がシナリオを書いた
◎「ナイラ」という少女は存在しなかった
◎子どもと動物は大衆の感情を動かすープロパガンダの定番
第8章 自分の目で確認して、自分の頭で考え、常識を疑う習慣をつける
◎戦争の社会構造、五つの条件
◎プロパガンダを見破るリテラシー
あとがき

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