内容説明
罪を犯した女性たちは、どこでどのように間違えて犯罪に至ったのか? 犯罪に走るまでの人生は、どのようであったのか? 自身が犯罪に走ってしまった、あるいは走っていることをどのようにみなしているのか? 犯罪に至った自分をどう思っているのか? 本書では、筆者がインタビューを行って得た当事者の語りを紹介していく。いずれも、匿名を条件に公表する許諾を得、一般ではなかなか触れることが難しい貴重な資料である。
心理臨床家のうち、非行や犯罪に走る人にターゲットを当てている人はそれほど多くはない。自分の領域とは接点がないと思っている方もいるかもしれないが、疾患を抱えていることによる「生きづらさ」が非行や犯罪の促進要因になっていることもある。人として質を保った生活を送るためには、就労支援や住む場所といった多角面からの支援が有用であることを本書を通じて伝えたい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よしじ乃輔
5
成人受刑歴のある女性(女性犯罪が男女比で比較した場合少なく本質を捉えやすいとした)の13のインタビューと社会福祉との連携の必要性を解く。8つの質問(人生て特に良かった事、特に悪かった事、子供時代に良かった事など)から浮き上がるのは支援生育環境や出所後の就労支援、家族やそれ以外の人達の支援がないと再犯率は上がってしまう事。各章の最終には筆者のコメントが8つの質問の回答などを基にした彼女達の分析が、心理臨床家であり鑑別所での鑑別技官を歴任された方らしいものでした。2023/01/14
chuji
2
久喜市立中央図書館の本。2020年7月初版。書き下ろし。十三人の女性犯罪者のインタビューを元に犯罪に至る分析をしているけど、どうしたら防止出来るかまでは踏み込んでいない。男 も女も一度犯罪が顕在化されると、再生は困難ですよね!2020/08/12
Go Extreme
1
犯罪に走った人の語り 途中まではいい子 わが子と離れた生活を余儀なくされている薬物依存 結婚しても母親の呪縛から逃れられず 家族の借金返済を買って出て万引きを繰り返すに至った 世間知らずで反社会的な人に利用されてる 生きづらさを理解されずに失敗を繰り返す 児童自立支援施設経験者のその後 投資の話を持ちかけて数百万を騙し取った元銀行員 あるAV女優のその後 身体を壊したことを機に転落した 置き引きで全国行脚してきた 暇があるとギャンブルをしてしまう 夫の認知症の進行を恐れて殺めた 女性犯罪者の語りを通して2021/07/24
Mayuko Komori
0
⭐️⭐️⭐️ 順風満帆な人でもなんかのきっかけがあれば、罪を犯してしまうこと。人に頼ることの大切さをしみじみと感じた。2023/07/09
わーちゃん
0
罪悪感はあるが次もやってしまう。 犯罪への慣れや誰も頼る人がいなくてやってしまう。 子ども時代の家庭環境や結婚後の家庭環境がやはり犯罪への原因になっているように思える。 私たちもいつそうなるのか分からない。他人事で済まさないようにしなければいけないと思う。2021/03/06
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