中公新書ラクレ<br> 教育論の新常識 格差・学力・政策・未来

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中公新書ラクレ
教育論の新常識 格差・学力・政策・未来

  • 著者名:松岡亮二【編著】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 中央公論新社(2021/09発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121507402

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内容説明

入試改革はどうなっているのか? 今後の鍵を握るデジタル化の功罪は? いま注目の20のキーワード(GIGAスクール、子どもの貧困、ジェンダー、九月入学等)をわかりやすく解説。編著者の松岡氏は、研究が「教育の実態を俯瞰的に捉えた数少ない正攻法」(出口治明氏)と評される、「2021年日本を動かす21人」(『文藝春秋』)のひとり。ベストセラー『「学力」の経済学』の中室牧子氏、文部科学省の官僚ら総勢22名の英知を集結。

キーワードは、SES、子どもの貧困、デジタル化、ジェンダー、日本語教育・国籍、論理国語、英語入試改革、共通テスト、大学教育、GIGAスクール、九月入学論、大学無償化、教員の働き方、教員免許更新制度改革、審議会、EBPM、全国学力テスト、埼玉県学力調査、教育DXなど。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

venturingbeyond

25
編者・松岡先生の前著『教育格差:階層・地域・学歴』の続編ともいえる各論集。「やりっぱなし教育行政」のオンパレードで、これまでの文教行政(特に免許更新・大学入試改革)に振り回されてきた業界に身を置く身としては、全編頷くことばかり。各章とも分量が不足気味でもう少し掘り下げてほしいところもあったものの、広く共有しておくべき問題を網羅して、考える取っ掛かりになる入口の一冊。特に第Ⅱ部の各論で扱われている部分は、早急に改善してほしいところ。あとがきで示されている方向性が、早く確実に現実のものになってもらわないと。2021/12/03

ムーミン

24
教育施策を考えたり、その成果を考察したりする際、なんとなくの印象やエピソードで語ること。改めて考えてみると確かにありました。データをもとにした実態把握、分析の重要性。確かにその通り。これまでも様々なデータの集積は存在する。それらを活用できないものか。さっそく取り組んでみようと思います。2021/11/10

よしのひ

20
前作の『教育格差』も読みごたえ十分であったが、今作も頁数だけでなく内容も充実していた。今回は松岡亮二氏だけでなく、他の教育に関わるプロもデータを用いて分かりやすく、今置かれている日本の教育について取り上げている。「あとがき」にあった筆者の訴えは確かに我々にもできる。我々にだって教育を変えていく力があるんだ。それは興味関心を持ち続けること。少子化でどんどん規模が小さくなってしまうかもしれないが、興味関心持ち続ければメディアや政治家、行政に想いが届くのかもしれない。これは教育関係でなくとも読んでほしい一冊。2021/09/23

TAK.I

14
『教育格差』の著者である松岡亮二氏が編著。教育格差から大学入試改革、思いつきの教育政策等について、20の柱立てでさまざまな学者が述べている。データの収集やエビデンスに基づかない政策が蔓延っている教育界。教育の効果は目に見えづらく、また長い年月を必要とする。埼玉県のような取組がもっとスタンダードになると良いと思う。松岡氏のあとがきが分かりやすい。誰もが受けてきた教育だからこそ、短絡的に考えがちで、何となくの感覚で行われる名ばかりの改革。一人ひとりが教育議論に興味をもち、地道に積み上げていくことが大切だ。2023/04/20

はる

10
どうやら教育政策は「凡庸な思いつき」らしい。その思いつきに振り回される現場の先生たちはさぞ苦労しているだろう。どの分野でもエビデンスが重視されるようになったが、政策立案の現場でも近年エビデンスに基づいた政策立案:EBPMが注目されているそうだ。データ分析や統計処理の専門家にどんどん関わってもらって問題点を洗い出し、思いつき教育政策からの脱却を願います。2022/11/30

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