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内容説明
ベストセラー『官邸官僚』の続編!
「新型コロナ対策」の迷走が続くのはなぜか?
五輪、実弟、スポンサー企業…「菅利権」の実態とは?
「五輪開催」の真の責任者は誰だったのか?
安倍・菅「強権政治」の「戦犯」たち
当代随一のジャーナリストが暴く首相官邸の“闇”。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
103
森功さんらしい詳細な情報収集と鋭い視線で、安倍・菅政権の利益誘導型体質を見抜く。菅総理と親族、官邸官僚、各省庁の高官、政権に巣食うブレーン・政商などが続々登場するが、一言で表せば「姑息」。権力者に聖人君子を求めないが、国家や社会に対する大義や理念があってこそ、手段としての不透明さは許容できるのだろう。しかし、この物語の人たちに理念はなく、権力を笠に着て人事権を濫用し、私利私欲に邁進する姑息な存在でしかない。何と小さい人たち。確かに巨悪は怖ろしいが、小さな悪が寄り集まったこの卑しさの方が、質が悪い気がする。2021/12/29
おいしゃん
30
かなり読み応えあり。この企業や政治家が、菅氏とこう繋がっていたのかという新鮮な驚きと、そのドロドロさに失望、という連続でかなりのエネルギーを要し、全ては読めず。2022/05/21
Isamash
24
森功2021年発行図書。多分レミケード投与で会食でステーキをペロリとできるまで良くなっていたのに、ヤル気無くした安倍晋三の潰瘍性大腸炎悪化を、今井直哉が敢えてマスコミに流しているとの見立てには、一定の説得力を感じた。菅義偉の息子の話は有名だが菅の権力利用しての弟の優遇処置は初耳。そもそも、人前できちんとした話が出来ず頭脳的には劣等生としか思えない菅が裏方でなく首相になってしまう政治仕組みが酷いと思ってしまう。政治的交渉が出来ず人事を弄る強権しか知らない政治家であることをメディアが伝えていないことが大問題。2025/04/26
田中峰和
9
アベガーが流行語となるほど、安倍批判派は多かったはずだが、先日の暗殺事件で国民総安倍応援団と化し、国葬まで検討されている。官邸一強支配は長く続いたが、安倍から菅につながる強権政治の中身はどうだったのか。二代続いた首相辞任を受けて今一度、その崩壊の過程を見直させてくれる。安倍内閣における官邸官僚の筆頭は今井直哉だが、彼の主導したアベノミクス第二弾で具体策を担ったのが新原浩朗。彼は菊池桃子と結婚したので一気に有名になったが、60歳まで独身だったのがマスコミをにぎわせた。話題作りのうまかった安倍氏の冥福を祈る。2022/07/17
Melody_Nelson
9
今となっては本当に墜落した菅政権。それにしても、官邸って一体どれだけポジションがあるのだろうと思うくらい、読んでてわからなくなった。官僚の世界も出世レースとか天下りとか…いじましい。あと、本書を読んで知った菅ファミリーの一面が意外だった。特に弟。こういうのを読むと「政治って利権誘導ばかり」と思ってしまい嫌になるが、そもそも、こうしたことが表立って報道されず、また報道されても罰せられないのが大問題。逃げ切ってばかりの政治家と官僚。こんなことが続くようなら、日本の未来は…。2021/10/11