山と溪谷社<br> 脱炭素革命への挑戦 世界の潮流と日本の課題

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山と溪谷社
脱炭素革命への挑戦 世界の潮流と日本の課題

  • 著者名:堅達京子/NHK取材班
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 山と溪谷社(2021/09発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635310444

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内容説明

「2050年脱炭素」に向けて舵が切られた日本。
しかしその実態は、世界の潮流から大きく取り残されている。

欧米では洋上風力発電や太陽光発電が普及して、再生可能エネルギーの電気代が大幅に安くなる一方、
石炭に依存した日本の火力発電は、再生可能エネルギーの普及を妨げているばかりか、
「RE100」(再エネ100%での事業運営)の実現やカーボンニュートラルの達成を遅らせる要因ともなっている。

気候危機の進行を食い止めるために、今後、脱石炭への圧力がますます強まり、
石炭火力発電所は「座礁資産」となることが予測されるため、
欧米では石炭・石油からの投資撤退がすでに始まっている。

EUやアメリカでは数百兆円規模を脱炭素に投じることが決まり、
メガソーラー(大規模太陽光発電)の新設、自動車EV化の促進、
数十万規模の充電ステーションの敷設、2030年代のガソリン車の実質販売禁止など、
コロナ危機で傷んだ経済からの「グリーンリカバリー」が加速している。

水害など温暖化による気候危機の影響が極めて大きい国の一つ日本。
コロナによる経済打撃に加え、毎年のように頻発する異常気象が追い討ちをかける中、
ピンチをチャンスに変えるために、いま何が必要なのか? 
先進企業の取り組みとともに、日本の課題を浮き彫りにする。

NHKスペシャル『激変する世界ビジネス “脱炭素革命の衝撃』、
BS1スペシャル『グリーンリカバリーをめざせ! ビジネス界が挑む脱炭素』など
数々の番組を制作してきたプロデューサーによる渾身の提言。

●目次
序 章 止まらない「脱炭素」の潮流
第1章 なぜいま、グリーンリカバリーが必要か
第2章 なぜ金融界は変わったのか カーボンバジェットのリアル
第3章 深刻化する気候危機 迫り来るティッピングポイント
第4章 日本は追いつけるのか? ビジネスの現場を追う
第5章 重厚長大も変化 産業界が挑むカーボンニュートラル
第6章 ファッション・食料システム・建築 〝衣食住〟の挑戦
第7章 めざすべき未来 グリーン×デジタル
第8章 変わり始める私たちのライフスタイル
第9章 資本主義で脱炭素は実現できるのか?
終 章  これが日本のラストチャンス

●著者紹介
堅達 京子(げんだつ・きょうこ) NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー
1965年、福井県生まれ。早稲田大学、ソルボンヌ大学留学を経て、1988年、NHK入局、報道番組のディレクター。
2006年よりプロデューサー。NHK環境キャンペーンの責任者を務め、気候変動やSDGsをテーマに数多くの番組を放送。
NHKスペシャル『激変する世界ビジネス “脱炭素革命の衝撃』 『2030 未来への分岐点 暴走する温暖化 “脱炭素への挑戦』、
BS1スペシャル『グリーンリカバリーをめざせ! ビジネス界が挑む脱炭素』はいずれも大きな反響を呼んだ。
2021年8月、株式会社NHKエンタープライズに転籍。
日本環境ジャーナリストの会副会長。環境省中央環境審議会臨時委員。
文部科学省環境エネルギー科学技術委員会専門委員。
世界経済フォーラムGlobal Future Council on Japanメンバー。
東京大学未来ビジョン研究センター客員研究員。
主な著書に『NHKスペシャル 遺志 ラビン暗殺からの出発』『脱プラスチックへの挑戦 持続可能な地球と世界ビジネスの潮流』。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ブック

6
様々な社会課題を取材されてきたNHKの堅達京子さんの著作。読むほどに日本の気候変動対策の遅さを痛感する。現実主義という隠れ蓑に隠れながら、利権構造と社会構造を本気で変える気のない昭和生まれ世代の弊害だろう。心から悲しくなる。本そのものは脱炭素の取り組みに進化を続ける世界と、苦悩する日本の事例が様々な業種にわたって紹介される。なかでも最後の3章、「変わり始める私たちのライフスタイル」「資本主義で脱炭素は実現できるのか?」「これが日本のラストチャンス」にメッセージが込められている。日本を変えたい。2021/11/05

okadaisuk8

3
脱炭素を巡る特にビジネス面のアプローチを色々と取り上げている。いくらなんでも楽観的過ぎでは?と思う部分もあるが、全体感を手早くつかむことができる。2022/01/31

ゼロ投資大学

2
温室効果ガスによる地球温暖化を食い止めようとあらゆる国や企業が取り組んでいる。このまま温暖化が進めば、気候変動のティッピングポイント(臨界点・転換点)を超えてしまう。一度、安全な領域からティッピングポイントを超えてしまうと手遅れとなり、元に戻ることは不可能となる。温暖化は異常気象・海面上昇・生物多様性の喪失などあらゆる問題を引き起こす。奇跡のような地球環境を大切に守り、次の世代に受け継がせていくためにも人類が一丸となって温暖化対策に取り組まなければならない。2022/08/09

nosuke

2
本書はダイナミックに変貌する世界の潮流とビジネスの最前線をつまびらかにしており、脱炭素革命の全貌を把握するのに役立った。 、再エネ事業者の発電抑制に陥ることのない制度設計等今すぐに改革するべき制度が沢山あるものの、ちょっとした制度改革ができない日本の実情に悲しくなった。 「Unite Behind the Science」の精神を基に、一人一人の行動の変化が未来を変えると信じて、脱炭素革命にどういった形で携わる事ができるか考えていきたい。2022/01/08

Go Extreme

2
止まらない「脱炭素」の潮流 なぜいま、グリーンリカバリーが必要か なぜ金融界は変わったのか カーボンバジェットのリアル 深刻化する気候危機 迫り来るティッピングポイント 日本は追いつけるのか? ビジネスの現場を追う 重厚長大も変化 産業界が挑むカーボンニュートラル ファッション・食料システム・建築 〝衣食住〟の挑戦 めざすべき未来 グリーン×デジタル 変わり始める私たちのライフスタイル 資本主義で脱炭素は実現できるのか? これが日本のラストチャンス2021/10/12

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