河出文庫<br> 読者はどこにいるのか 読者論入門

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河出文庫
読者はどこにいるのか 読者論入門

  • 著者名:石原千秋【著】
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 河出書房新社(2021/09発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309418292

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内容説明

文章が読まれているとき、そこでは何が起こっているのか。「内面の共同体」というオリジナルの視点も導入しながら、読む/書くという営為の奥深く豊潤な世界へと読者をいざなう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

65
大学生・院生向けの文学理論本だが、一般の読者でも理解しやすいと思われる。小説がどう読まれてきたかということを知るために読んだ。作者とテクストと読者という三様の関係は面白く不思議なものだ。まあ研究しようと思わない限り理論をきっちりやる必要はないと思う。このあたりは文中でも触れられているとおり解釈を求める学校教育の弊害が影響している。自由に読めばいいのだ、小説は読者に手渡されたギフトなのだから。2021/07/18

TSUBASA

19
日本の文学の来し方を振り返りつつ、文学作品と読者の位置関係を論じた読者論。軽い気持ちで手に取ったら存外ガチンコの文学論であった。正直な話、私自身は文学論に精通しようとも思わないので入門と言われても読むのに難儀したし、ピンと来なかった面も多々ある。しかし、読み手としての自分を意識する機会にはなったかな。一口に読者と言っても、語り手や主人公の属性、あるいは読んでいる側の文化的背景、その時代の常識などによって様々な立ち位置になるわけで。読者はどこにいるのか意識すると作品の奥行きを楽しむことができるかもしれない。2021/09/20

hasegawa noboru

14
芥川龍之介の小品『蜜柑』(大正八年五月)の精緻な分析。「私」と「小娘」が乗った横須賀線の汽車は平行ロングシートであったのに、なぜボックスシートだったかのように誤読してしまいがちなのかの考察等を通じて、<語り手とは読者だったのだ。>と結論付ける第六章が私にはもっとも面白かった。<「読者は」は現実世界と小説テクストとの間に概念として「存在」するのである>(おわりに)。総じて日本近代文学概論の講義を聴くようであった。2021/08/05

CCC

12
読書スタンスの整理になった。こうした話を聞いているとパラダイムとバイアスが同じもののように響いてくる。廣野由美子の『批評理論入門』を少し思い出すところも。個人的には期待の地平の考え方が自分の価値判断の基準とちょっと近そうで興味がわいた。2025/09/28

こばやしこばやし

10
巻末の「おわりに」の章でまとめられているが、本書は①パラダイムによって近代文学の「読者」研究が影響を受けること②近代文学研究における「読者」の機能③読者論とカルチャラル・スタディーズ④柄谷行人『近代文学の終り』に対する異議申し立て、について述べられている。ボリューミーな内容にもかかわらず、紙幅が限られているので、論理展開がトバしている印象が強かった。しかし、行きつ戻りつしながら読むと、本書が想定する読者層(「大学生以上、知的な大人まで」)には刺戟的な内容だと思う。俯瞰的に小説が読めるかも?2023/01/14

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