内容説明
池上彰が怒りをこめて掘り下げる! 安保法制の強行採決、安倍政権による言論への圧力。怒りの声は飛び交っても、ふたを開けてみれば長期安定政権。日本人はいつから政治を前進させる方法を見失ったのか。日米安保条約から原発政策、TPPまで、民主主義の名のもとに、ありとあらゆる矛盾を先送りしてきた日本の姿を考える。
目次
はじめに
第一章 日米安保条約から安保関連法まで
第二章 日本の食とTPP
第三章 日本の原発政策
第四章 税制の変遷と消費税
第五章 政治とメディア
第六章 五五年体制以後の連立政権
第七章 これからの日本の民主主義
戦後の首相
おわりに
主要参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tetsu
25
★4 日本は他の国に比べ安全で独自の文化を持ちそこそこ行けているという、日本を称賛するような本を最近よく読んでいた気がするが、この本に書かれているような観点ではまだまだ政治のレベルは三流という気がします。 正しい大人になるためにはやはり教育が大事ということを実感した。 社会や政治、近代の歴史などにもっと多くの時間をを割くべきで、右翼的とか左翼的とかそういう批判ではなく、領土問題がありそれぞれの国がどのような背景でどのようなことを主張しているのかとか、選挙制度、政党の歴史などが重要ではないかなあ。2017/06/03
ロア
22
第1章 日米安保条約から安保関連法まで 第2章 日本の食とTPP 第3章 日本の原発政策 第4章 税制の変遷と消費税 第5章 政治とメディア 第6章 五五年体制以後の連立政権 第7章 これからの日本の民主主義 戦後の首相 池上コメントと五段階評価2016/11/19
hk
15
本書では「日米安保から安保関連法制」「食とTPP」「税制の変遷」「原子力行政」「政治とメディア」というおよそ5つの文脈から日本の戦後民主政治の是非を問うている。結論めいたことを書けば、日本人の民意ではなくアメリカからの圧力によって日本の戦後政治は操られているということになる。少し議論を飛躍させれば、戦前はまがりなりにも民主政体であったが戦後には民主政治でなくなってしまったということだ。では専制を行っている主体は誰なのかという問いが浮上してくるが、これは勿論アメリカだ。それが「日本の民主政治」である。2017/02/06
高平幸子
14
図書館に返却するまでの間に、読めたのはごく一部。憲法の成り立ちや変遷がごくざっと分かったが、自衛権を認めるか否かは、結局、今の私達自身が考えなければならないのだという気がした。安保問題も、悩ましい。以前はなくてよいと簡単に思っていたが、この本を読んで逆に本当になくてよいか、迷うようになった。すべては結局、自分自身が考えなければならないものだが、この本を読んで歴史を把握するとしないのとでは、全然考えが違ってくるのは確かだ。2019/03/29
バカボンのパパ
14
池上さんが、講義をしているように憲法、自衛隊、PKOのことなど分かりやすく説明してくださる。私の個人的な意見ですが、良いも悪いも数の原理で決まる民主主義。このなになに主義というの・・、民主的なのはいいのですが。最近の政治を観ていて考えさせられてしまいます。2016/12/08
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