内容説明
本書は大学の理科系学部生を対象とした微分積分学入門である。極限の厳密な定義から出発し、一変数の微積分を丁寧に解説した後、多変数の微積分の基礎まで進む。厳密な論理の美しさが分かりやすく伝わるように工夫すると同時に、応用分野との関連、微積分学の歴史にも適宜触れる。初学者から教員まで、様々な目的で本書を手にとられる方々が、それぞれの立場で楽しんで頂ける本である。
目次
準備
連続公理・上限・下限
極限と連続1
多変数・複素変数の関数
級数
初等関数
極限と連続2―微分への準備
一変数関数の微分
極限と連続3―積分への準備
積分の基礎
微積分の基本公式とその応用
広義積分
多変数関数の微分
逆関数・陰関数
多変数関数の積分
収束の一様性