扶桑社BOOKS新書<br> 平等バカ

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扶桑社BOOKS新書
平等バカ

  • 著者名:池田清彦
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 扶桑社(2021/09発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594089306

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内容説明

新型コロナワクチン接種の大混乱
緊急事態宣言下での東京オリンピック強行
拡大し続ける経済格差、公平じゃない消費税、
勘違いした多様性――偽りの「公平」から目を背けるな!
『ホンマでっか!? TV』でおなじみの生物学者・池田清彦が説く、
不平等な現実に向き合う知恵と教養

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり大混乱が起きた。
同じ高齢者でも具体的に誰から打つのかに頭を無駄に悩ませ、
接種態勢を整えるのに時間を要する自治体が続出したからだ。
また、かつて東日本大震災の被災地支援で毛布を用意したにもかかわらず、
避難所のすべての人に届かないからと配布を取りやめたことがあったそうだ。
いずれも平等にこだわるあまり、非合理極まりない事態に陥っていたのである。

こうした事例を挙げるまでもなく、社会を見回すと平等に拘泥するあまり
非効率なことが起きる事例が蔓延している。
拡大し続ける経済格差、公平ではない消費税、
「多様性」を謳いながら平等に縛られる学校教育の現場はどうか?
恣意的に「平等」を使って国民を騙す行政は大問題だが、
国民の側にも「平等が何より大事」という思い込みがあるのではないか?
日本を覆う「平等が正義」という空気の本質をあぶりだす一冊。

「時にはあえて平等を選択するのが必要なケースはもちろんある。
ただし、しつこく上っ面の『平等』だけを追い求める
『平等バカ』の先にあるのは、実は『不公平』であり、
時としてそれはより深刻な格差にもつながるのである」
(本書「はじめに」より)

●完全な公平を求めるのは非現実的である
●平等バカの根っこにある「嫉妬羨望システム」
●消費税は「広く公平に」課税されてなどいない
●平等に働いても賃金は不平等になる理不尽
●平等な授業が落ちこぼれをつくる
●表面的なジェンダー平等ではむしろ生きづらい
●新しい資本主義には頭脳の多様性が欠かせない
●「決める政治」がはらむ独裁のリスク
●脱「平等バカ」は、自分の頭で考えることから……etc.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かず

36
★★★Audible。 面白い部分も多かったが、内容が進むにつれなんとも言えないモヤモヤ感が胸に広がった。モヤモヤの原因を自分なりに分析すると、おそらく筆者の構図は平等(均一)と多様性。私の思い描いた(今回気付かされた)構図は平等と不平等、または平等と差別。結局しこりのとれないまま読了。私個人としては、平等の否定は必ずしも多様性と一致するとは思えなかった。2022/02/09

Daisuke Oyamada

34
平等と公平は違う。日本は「機会の平等」ばかりに配慮し「結果の平等」が得られておらず、本当に目指すべきなのは「公平」だという。震災の避難所に届く、支援物資を例に例えていた。  500人いる避難所に毛布が300枚届く。みんなに配布出来ないからと、誰にも配らない。それは食料でも同じ。配布する前に腐らせてしまう始末。  500人の中には、乳児もいれば高齢者もいる。「機会の平等」にだけ・・・ https://190dai.com/2024/05/03/平等バカ-原則平等に縛られる日本社会の異常を問/2024/03/18

GAKU

25
流し読み。2022/08/06

テツ

14
そもそも人間は平等ではない。能力や環境で明らかな差があることなんて誰が見ても明らかなのに、何故「みんな平等」などという薄っぺらい言葉を信じてしまうのか。その嘘をベースにしてしまったら自らの不遇(だと自分が感じている)な境遇と、その原因(だと自分が感じている)であるシステムへの怨みだけが高まっていくのに。為政者が全ての国民を公平に扱うことは大切だけれど、平等にはならない。絶対に。自らの長所を生かし生きるためにやれることをやっていればいいのだ。そして他者の優れた部分も劣った部分もそのまま受け入れたらいいのだ。2022/09/07

shimashimaon

7
オーディオブック。個性は身体に宿るというのは盟友、養老孟司氏と同じですね。私も全く同感です。プラトンは面白いのですが、その体と魂の議論(「パイドン』はまだ読み初めたばかりですが)は少し違うんだよなぁと感じています。意志と表層(イデア界と感覚界)という二元論には親和性を感じているので、死んだら何もなくなるというのも違うと感じているのですが。著者がベーシックインカムに賛同されているのは知りませんでした。私も最近は実現を目指すべき制度だと考えるようになりました。MMTと一緒に勉強したいと思います。2023/09/15

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