内容説明
20世紀をリードしたアメリカ文明も、近年、動揺を来すようになった。9・11同時多発テロ、ポピュリズムの台頭、COVID‐19の世界的流行、そしてGAFAに象徴されるテクノロジーの支配……。アメリカニズムは今、どこへ行こうとしているのか?そもそも、その根底には何があるのか? 現代社会を突き動かす「総かり立て体制」、社会に底流し続け、時に政治をも動かす宗教。この二つの視軸から、転換期のキリスト教文明に光を当て、「ポスト・アメリカニズム」の世紀を展望する渾身作である。
目次
プロローグ 9・11テロの刻印
第一章 「現代文明」の形成と動揺
1 「アメリカの世紀」の始まり
2 「ポスト世俗化」の時代
3 もう一つの魔術化
第二章 アメリカニズムとキリスト教文明
1 「アメリカニズム」とは何か
2 ハイデガーがみた「アメリカ」
3 「総かり立て体制」――技術の自己展開
第三章 テロリズムと公共宗教
1 グローバル・テロリズムの文明論的背景
2 「公共宗教」論の進展
3 公的領域の「中立性」と「非宗教性」
第四章 リベラリズムと政教分離
1 日本と欧米の政教分離
2 「分離」原則の誕生
3 「中立」原理の強調
第五章 ネオリベラリズムと福音派
1 社会思想としての新自由主義
2 Evangelicalsの台頭
3 現代の魔術化――資本主義の駆動力
第六章 ポピュリズムと文化戦争
1 現代のポピュリズム
2 トランプ現象と文化戦争
3 宗教保守の選択
第七章 マルチカルチュラリズムと世俗主義
1 多文化主義の隘路
2 世俗主義の誤謬
3 ポスト世俗主義へ
エピローグ パンデミックが問いかけるもの
1 新しいアメリカニズムの世紀?
2 パンデミックと現代文明
3 現代文明における「死」
注
あとがき
参考文献
索引
感想・レビュー
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川越読書旅団
紙狸
うえ
なんか妖怪
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