僕たちのリアリティショー（１）

著者名：ふみふみこ【著】

講談社（2021/09発売）

• ISBN：9784065245477

内容説明

彼女は、なぜ死ななければならなかったのか。『ぼくらのへんたい』『愛と呪い』のふみふみこが贈るラブ・サスペンス最新作。
彼女は、僕のあこがれ、まぶしすぎるほどの光。製菓工場での坦々とした作業に、至福を感じるタイプの若者である柳（やなぎ ）は、女優の卵で幼なじみのいちかと再会する。いちかは人気番組、恋愛リアリティショー「ミーツシェア」に出演中だった。昔に戻ったように思い出話に花を咲かせる二人。しかし、いちかの胸中は穏やかではなかった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[トラシショウ。]

「ごめんね、いちかちゃん。でも、僕なんかじゃなくて、自分を守ってくれたら良かったのに・ごめんね」。読み友さんの感想から。女優の卵の沢田いちかと幼馴染で製菓工場の単純作業に楽しさを感じる陰気な青年・柳。恋愛リアリティショーに出演する合間を縫っていつもの様に彼の元を訪れ再会と思い出話に花を咲かせた彼女は、その翌日に自殺する。悲嘆にくれた彼が彼女への心からの謝罪を抱いた翌朝、二人にとっての予想だにしない「異変」が起きる。フィクションなりのあの痛ましい事件への回答を描く内容、なのだろうか？(以下コメ欄に余談)。

2021/09/15

[Ex libris 毒餃子]

柳君に乗り移ってもバツイチ子持ちとの痴情のもつれで自殺する、とかいうオチだったらどうしよう…。

2021/09/15

[なつのおすすめあにめ]

恋愛リアリティショーよりも、職場のシンママとの今後が気になるって、どーゆーことや(嘘)。

2021/09/23

[空金]

この間の誹謗中傷で自殺した人をモチーフにしているのかな。芸能界の裏側が本当にこんな感じだったら怖いなぁ。

2022/08/12

[東晃]

作中のリアリティショーの外側を見せるという形で読者の我々にとってのリアリティショーが作られてる。怖いなぁ　星四つ

2021/09/13