内容説明
今日のムスリム〔イスラーム教徒〕は、いつもイスラームが「何でないか」を説明しなければならなくなっている〔たとえば「テロとは関係ない」というように〕。それは、ごく一部のムスリムがイスラームを曲解して、誤った姿を広めているからである。彼らがそのような行動をしているため、ほとんどの非ムスリムは、イスラームが聖典クルアーンの中でどう教えられているのか、実際にこれまでどうであったのかということと、今日流布されている曲解との間の本当の違いが何であるか、よく理解していない。本書でこれから述べるのは、イスラームが実際に「何であるか」――そして、歴史の中でどうであったのか――であり、イスラームが「何でないか」をも含めて、前向きに描こうと思う。
――本書より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Francis
12
私が初めて読んだムスリム自身によるイスラームの入門書。著者はヨルダン・ハシム王国の王子様で預言者ムハンマドの41代目の子孫。英米の大学で文学を学び、イスラム世界最高峰の大学アズハル大学でイスラーム学を学ばれた。文中にブレイク、ロセッティ、イェイツなど欧米の詩人を引用するなど大変な教養と学識をお持ちの方。イスラーム教はどのような宗教なのか、今イスラームはどのような状況にあるのか、とてもよく理解できた。そしてムスリムは私たちクリスチャンと同じ神様を信じている仲間である事も。多くの人に読んで欲しい本です。2024/04/27
Go Extreme
1
宗教とは何か イスラームとは何か あなたたちの主は誰か なぜ神は人を創ったか 楽園と火獄とは 聖典クルアーンとは何か 預言者ムハンマドとは誰か 「心」とは何か 現世の生活とは何か シャリーアとは何か ジハードとは何か 統治とは何か 幸せとは何か イスラームの基本教義 すべてのムスリムに問いたい三つの質問 「イスラーム国」という危機の深層2021/08/14
ポレポレ
0
イスラームを知るためには必携・必読と言ってもいいくらい、解り易くて内容豊富な一冊。 過激派やテロリズムが如何にばかげていて、全然イスラームではないことを確信するに至った。 ★★★★★2022/07/26