千石屋お奈津犬連れ日帖

著者名：五十嵐ひろみ

PHP研究所（2018/03発売）

• ISBN：9784569802688

内容説明

お江戸の町に、かわいい大型犬を連れたニューヒロイン誕生！　日本橋本石町の米問屋「千石屋」の一人娘お奈津は17歳。武州一帯の米を扱う大店で、将来は婿をもらい跡取りになる身だ。しかし好奇心と行動力にあふれ、かどわかし事件を探って危険な目にあったりと周囲をハラハラさせる。そんなお奈津の頼もしい相棒が、愛犬の綺羅々（きらら）。大陸から来た大型犬と狼の混血という変わった血統の綺羅々だが、お奈津とは以心伝心。かしこくて力持ちの綺羅々は、ときに悪漢をこらしめ、あるときはお奈津の心をなぐさめたりと大活躍だ。よき理解者である唐物屋の藤五郎、旗本の子息・有馬龍之助など、脇役のキャラクターも印象的。長く脚本家としてアニメ『タッチ』などの番組を手がけ、映像の世界で磨かれた著者の描写力、ストーリー展開の巧みさは、時代小説初挑戦とは思えない。連作4篇で構成されたニュースタイルの「青春」時代小説。装画：杉井ギサブロー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[はるき]

何かが足りない。何かが。女の子の捕物帳(恋の要素有り）はいいんだけど、何か魅力に欠けるんだよなぁ。駆け足で終わる感じ。

2014/01/11

[みぬむし]

お奈津の境遇が恵まれすぎていて、なんとなくしらけてしまうけど、軽く読むにはちょうどいい。続編が出そう。綺羅々が賢くてかわいい。

2017/01/27

[小豆 スパンク]

図書館で何げに借りた。面白かったぁ。時代小説（林真理子の時代小説以来）お奈津と綺羅々（犬と狼のミックス）は、以心伝心。素性隠す龍之助と奈津の叔父の藤五郎。お奈津の家の清次。出てくる人物がみんないい、お奈津は、龍之助に惹かれていく龍之助も？おきゃんな町娘の捕物帳？ あ、どなたかのレビューにあったライト時代小説かぁ。さらっとしていたし、 他の作品も読んでみたい。

2015/05/22

[arisaka]

ライト時代小説？　米問屋の一人娘お奈津が、お供の犬綺羅々、唐物屋の叔父藤五郎、旗本の三男坊で隠密同心の龍之介とともに、事件を解決に導く。人物が魅力的なので、キャラ小説として気軽に読めます。ドラマになりそうと思ったら、著者は脚本家出身の方らしい。なるほど。

2012/08/25

[CUBI]

主人公の感情の動きが軽いかな。

2013/04/17