内容説明
あるトラウマが原因で教室内では声が出せない“場面(ばめん)緘黙症(かんもくしょう)”を患っている高2の柚(ゆず)葵(き)。透明人間のように過ごしていたある日、クールな陸上部のエース・成瀬(なるせ)がなぜか度々柚葵を助けてくれるように。まるで、彼に自分の声が聞こえているようだと不思議に思っていると、成瀬から突然『人の心が読めるんだ』と告白される。少しずつふたりは距離を縮め惹かれ合っていくけれど、成瀬と柚葵の間には、ある切なすぎる過去が隠されていた・・・。“消えたい”と“生きたい”の間で葛藤するふたりが向き合うとき、未来が動き出す――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寂しがり屋の狼さん
69
透明人間みたいに生きていた私を、君だけが見つけてくれた…。“場面緘黙症”により声を失った少女と“心読み”の能力に悩む少年の恋物語。『君は、透明になる前に、自分の気持ちを叫びなさい』冒頭で綴られた言葉が被害者と加害者のような関係のふたりを繋ぎ留める。2022/06/11
れもん
27
Kindle Unlimited。場面緘黙症のせいで学校では話せない柚葵と、他人の心が読める成瀬のラブストーリー。心に深いキズを、誰にも理解されない苦しみを持った二人が、お互いに心を支え合う姿、それぞれの過去が明らかになっても、相手への強い気持ちで過去を乗り越える二人に、ジーンときました。春田モカさん、読みやすくて、心理描写も上手くて、好きになりました。他の作品も読もう。2024/05/12
メル 6さんとペア画中
22
読了しました〜✨とても感動して涙しました💧「自分を乗り越えたい」という言葉が心に残りました。感動する文章だったり、励ましてくれたりする文章、お話でとても暖かい気持ちになりました。2022/02/14
ちまちゃん
11
場面緘黙症の少女と心が読める少年の物語。 環境によって声がでなくなる症状は実際に起こりうること。この作品をきっかけで知ることができた。 お話も切なくてあっという間に読み終えた。関連作品も読んで見ようと思う。2023/07/21
色素薄い系
5
慧の父親の毒親っぷりは最後どうなったんだろうと若干思う。慧本人も能力つかいこなせれば世渡り上手にななれそうなのに祖父も制御できてる感じじゃなかったからあんまり利のある力じゃないのかな。実は最初半透明のラブレターの子孫の話なのかと思ったんだけど同じ能力持ちとすれ違ってるのでただの同一世界でした。慧はあんなに自罰的になること無いのになとずっと思っていたので柚葵がそれを変えてくれて良かったと思う。2025/03/14
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