内容説明
「今年の新語2021」選考委員で、『三省堂国語辞典』の編さん者・飯間浩明さんによる
面白日本語読本、第2弾!
◎「なので」「~ましょう」の使い方で、その人の年齢がわかる!
◎「デコる」(大正時代)「タクる」(昭和時代)「タピる」(平成時代)…辞書に載りそうなのはどれ?
◎「終息」「収束」どうちがう…「勢いがあったものが終わる」「広がったものをおさめる、おさまる」
◎同音異義語が多いわけは、日本人が中国語の発音の細かい違いがわからなかったから!
◎「さくら・かしわ・ぼたん」肉と動物の関係は…「馬肉・鶏肉・猪肉」!
◎「サメ」は近畿や四国では「フカ」、北陸や山陰では「ワニ」!
◎男子が「僕」というようになったのは明治時代から、自分のことを「わたし」というようになったのは
江戸時代から。奈良時代には、自分のことは「わ」、相手は「な」。
◎「〃」、実は日本生まれでなく、西洋からきた「ディットマーク」
◎十二支に猫が入っているのは…「ベトナム」!
目次
ごあいさつ
第1章 日本語には仮名がある
第2章 ややこし楽しい漢字
第3章 くり返すための記号
第4章 言える形と言えない形
第5章 あなたと私の秘密
第6章 作文を書く、詩を書く
第7章 時代は変わっていく
第8章 みんなに優しいことば
第9章 料理はことばが大事
第10章 方言でかんちがい
第11章 落語のたのしみ方
第12章 12ひきの中間たち
第13章 色の名前もいろいろ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
冴子
18
前作が面白かったので、第二弾も購入。今放送されているドラマの中で松重豊さんが演じているのが、飯間さんをモデルにした人物らしく、言葉を街なかで拾って歩く様子が楽しい。私たちが新しいと思っている言葉が案外古くからあったり、東京方面の方言だったり、発見がある。新しく生まれても生活に根ざすには時間がかかり、その過程で消えていく言葉もたくさんあるみたいだ。言葉は生きているんだなぁ。2022/05/02
ニョンブーチョッパー
12
★★★☆☆ ひらがな、カタカナの呼び名の由来、同音の熟語が多いわけ、「「ミドリ」も「ムラサキ」も、草木の呼び名が色の名前に変わった」あたりは興味深い。2021/12/20
もべ
9
「焼く」と「炒める」の違いに注目して辞書漁りしてみたくなった2023/02/23
Ryoichi Ito
6
「日本語をつかまえろ!」の続編。日本語にまつわる様々な話題をわかり易く解説。おもしろい。 たとえば,「ゆでる」と「煮る」は,英語ではどちらもboilだが,明らかに意味は違う。日本語は語彙が貧困だと思っていたが,英語と比べるとそうでもない。もっとも,中国語はゆで方,煮方の違いを表すもっと多くのことばがあるらしいが。2024/08/26
joyjoy
5
「くり返すための記号」、見たことはあっても、その名前を知らないものばかりだったので、興味深かった。々「同の字点」、〻「二の字点」、ゝ「一つ点」、〱「くの字点」、〃「ディットマーク」。これら、「くりかえし」と入力すると変換候補に出てくるのか! でも、やっぱり手書きの文のなかで使ってみたいなぁ。他にも「ややこし楽しい漢字」など、面白く読んだ。今回は「おわりに」がなく残念。2022/07/22