内容説明
「継国縁壱のモデルは、お釈迦さま!?」「眠り鬼・魘夢が見せた夢の正体」「悲鳴嶼行冥の羽織に刻まれる文字の謎」「鬼狩りになる縁、鬼になる縁」……本書では、“お寺の掲示板をバズらせる和尚”としてSNSで話題の著者が、人気漫画『鬼滅の刃』の根底に流れる仏教的要素に着目しながら、普通に読んでいたら気づけない作品の面白さを紹介していきます。仏教のことを知ると、その時しがみついていたものがつまらないものに見えてくる。思い通りにならないことだらけの世の中で、仏教というのは世界の見方を変えてくれる教えです。空前のブームを巻き起こし社会現象とまでなった『鬼滅の刃』と、時代を超えて今なお世界中の人々の心をつかむ仏教―一見すると何の関係もないような二つに関係性を見いだし、仏教の物語りを知ることで、より深い『鬼滅の刃』の世界へ案内します。日本一カジュアルに仏教を学べる書!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅうと
20
鬼滅の刃、意外と奥が深い。仏教と深い関わりがあるという解釈が面白かった。2022/02/05
ひめぴょん
10
鬼滅と仏教の共通点をもとにそれぞれを読み解く本。仏教の目的は「仏に成る」こと。仏とは真理・真実に目覚めた人。真理・真実が見えないのは迷い(煩悩)があるから。「滅」することをテーマにしている。鬼も煩悩も対峙して、初めて恐ろしさを知る。四聖諦:苦諦:現実は苦である。世界は思い通りにならないことだらけ。集諦:「苦」の原因は煩悩(迷いの心)である。「思い通りにならない」世界を「思い通りにしようとする心」が煩悩。滅諦:煩悩を滅した理想の状態が寂静。道諦:煩悩を滅する8つの方法(八正道)。不変なる実態である「我」に固2022/03/17
Aby
5
「鬼滅の刃」を仏教・浄土真宗と結び付けて考えてみる……考察系の同人誌的2024/01/12
odmy
1
オーディオブックで途中まで聞いた。仏教の解説はわかりやすいけど、鬼滅の刃の解釈がちょっと表層的すぎて、飽きてしまった。第一話が四諦を表してるってのは、別に鬼滅でなくても他の少年漫画や児童文学でも当てはまるものがたくさんあると思う。ゲド戦記第一巻も四諦である、とか言われても納得してしまいそうだし。あと、鬼が煩悩なのだとしたら、鬼になってしまった禰󠄀豆子の煩悩とはなんなのだろうと思った。この漫画に出てくる他の鬼たちは確かに煩悩にまみれた人間時代を送っていることが多いのだけど、禰󠄀豆子はそうではないと思う。2023/10/12
ぎゃつ
0
鬼滅の刃を思い出しながらでした。 こじつけなのか、そう言う前提の物語なのか。 鬼は煩悩2023/06/24