外傷性ひきこもり - 日本的な複雑性PTSDへの支援と治療

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外傷性ひきこもり - 日本的な複雑性PTSDへの支援と治療

  • 著者名:宮田量治
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 星和書店(2021/09発売)
  • ポイント 24pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784791110827

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内容説明

ひきこもり当事者の育ちについて聴取を重ねた著者が、「親の不適切なしつけによる発達性トラウマから複雑性PTSDが生じ、一部の人がひきこもりに移行する」という仮説を展開する。トラウマの基礎知識に始まり、親の不適切なしつけにみられる意外な側面、ひきこもりのなりやすさ、ひきこもりの人への関わり方や専門的治療を外傷性の視点から解説した21世紀の日本人論。ひきこもり中の人、家族、支援者など、ひきこもりに関わるすべての人に。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

81
国内に推計100万人以上いるといわれるひきこもり。日本社会の衰退ぶりを示すかのようだ。いまの日本ではまるで彼らが存在しないかのように、社会から排除する「壁」がつくられ、関心ももたれずにいるようにもみえる。ひきもりはそもそもどうして起こるのか、そこに何があるのか、精神科医が解き明かす。ひきこもりは、子ども時代の親の不適切な養育(マルトリートメント)による累積性の「発達性トラウマ」が原因で、日本的な複雑性PTSDの精神病理をもつようになったものというのが著者の主張だ。→2023/12/12

Asakura Arata

5
力作。トラウマという切り口でひきこもりを説明していくところは見事。しかし当事者のこの分析をフィードバックしても、あまりいい反応が帰ってこなかったというがその後どうなったのだろう。うちにくる人たちは、発達特性のある本人に発達特性のある親が不適切な養育をして傷つき引きこもるというパターンが多いような気がする。発達特性があると、圧倒的にトラウマ記憶がレジリエンス記憶を上回る事が多い。また発達特性のある親は子育てが不器用で下手。これが掛け合わさるとひきこもりになっていくように思う。「しつけ」という言葉は嫌いだな。2021/09/12

Go Extreme

3
PTSDと裏切り 体験のトラウマ化とPTSDの発症 ひきこもり発生の観点からみた外傷性精神障害とPTSD 親のしつけに注目しつつ「トラウマ体験記」を読む 子ども虐待としつけの境界 発達性トラウマとひきこもり 親のしつけの背後にある意外な側面 ひきこもりになるのは、どのようなひとたちか? ひきこもり支援の要点 トラウマの治療とひきこもりのひとの回復 ひきこもり大国・日本: ひきこもりのひとの回復を阻害する壁 ひきこもりのいとは日本社会の犠牲者か この国に生まれたるの不幸2021/10/12

yuka

2
◆図書館リクエストで読了 / ひきこもり支援者に一読の価値あり / これまでに読んでよかったと感じたいくつかの書籍の引用もあり、ガイドブック的役割も果たす内容だと感じられた。/ 紹介されている著書や論文にてそれぞれを深めることにも役立ちそうである。/ 購入候補2021/09/27

azu3

1
力作! 要再読&精読!2022/04/12

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