闇を泳ぐ 全盲スイマー、自分を超えて世界に挑む。

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闇を泳ぐ 全盲スイマー、自分を超えて世界に挑む。

  • 著者名:木村敬一
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • ミライカナイ(2021/08発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784907333225

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内容説明

2021年東京パラリンピックでの金メダル大本命、パラ水泳選手の木村敬一(東京ガス)が半生を振り返った初の自伝。
6歳から寮生活、12歳で上京、27歳で単身渡米--。物心つく前に全盲となった木村は、母の機転で習い始めた水泳を武器に、自らの人生を切り開いてきた。温かく見守る両親に、盲学校で出会った個性豊かな友人たち。世界の舞台で共に戦うライバルや仲間、そして恩師。前例のないアメリカ行きをバックアップしてくれた所属企業。水泳の実力はさることながら、天真爛漫で誰からも愛されるその人柄もまた、木村にとって大きな武器となった。そんな木村は、いかにしてパラ水泳界屈指のトップスイマーとなったのか。
競技者だけでなく、障害をもつ子やその家族、そして自分の置かれた環境に悩む全ての人へ。木村が歩んだこの半生の記録は、自分らしく生きていくことのすばらしさに気づかせてくれるだろう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mr.チャーリー

22
以前に読んた辻井伸行さん同様、木村敬一さんも全盲という視覚障害の方。このお二人は共通して目指す事が明確で挑戦心に溢れていると痛感します。小学生から寄宿舎生活を始め、中学、高校は東京での生活。東京での寄宿舎生活ではルームメイトと深夜に宿舎を抜け出してコンビニに行くなど、こんな事を書いて良いのかと思う内容まで盛り込まれています。コラムでは見えない人へのサポート方法、タッチパネルが増えて便利になっている世の中が視覚障害者には逆に不便なものになるなど、気付かされる事も多い内容でした。2025/02/03

taku

16
「この日のために頑張ってきたこの日ってほんとにくるんだなって思って(略)凄く幸せです」東京パラリンピック100mバタフライ金メダル。木村はインタビューで泣いた。この日までの少し前、東京開催延期が決まった頃までの人生の軌跡。パラ競泳のエースとなった道のりに、笑い楽しみ悩み葛藤した跡が残っている。両親をはじめ支えてくれた多くの人々は照らす光であった。そして一番強い光は自分自身。表彰式で国家が流れたときも木村は泣いていた。また映像を観たら、もらい泣きしそうになったよ。2021/10/08

まめ

6
私の脳内にあった視覚障害を持つ人々に対するイメージが、本当に180度変わった。「見えないってきっとすごく大変だろう」「だから私たちには思いもよらない悩みや不安があるだろう」と勝手に思っていたが、勝手にそんな風に思って申し訳ないと思った。心から普通に楽しんでるし、もんんんのすごくアクティブでポジティブ。自分から積極的に色んなことに挑戦して、なんやかんやで大体大団円。私もこの行動力を見習いたい。すごい。2022/02/01

ポラオ

3
●とても良い本だった。単純に文章が上手くて読みやすくてユーモアがあって面白い。持って生まれたものもあれど、意図せずともそういう周りが助けたくなる快活な人間にならざるを得なかった部分もあるんだろうなということに一番の大変さを感じた。盲学校時代の嫌な先輩をフルネームで書いてるのもすごいが。2大会連続金メダルおめでとうございます。2024/09/11

Toku

3
パラ東京での金メダル、その表彰式の涙が印象的だった、言わずと知れた日本代表スイマー。底抜けの明るさとどん底の悩みが同居する人柄に、魅力を感じる。木村選手のユーモアが散りばめられた文体に引き込まれ、一気に読んでしまった。 最後にある、木村選手のお母様からの手紙には涙が出た。幼い息子さんの側にいて、もっとたくさん支えてあげたかっただろうな·····。"両親が代わりに悩んだり、苦しんだりしてきてくれた" という木村選手の言葉に、そんなご両親様の今までが全て報われたような気がして、さらに涙。2022/02/01

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