Apple Car デジタル覇者vs自動車巨人

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Apple Car デジタル覇者vs自動車巨人

  • ISBN:9784296110162

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内容説明

トヨタに迫る GAFAの脅威

アップル、グーグル、アマゾン…。デジタルの覇権を握る巨大企業たちがついに自動車産業に参入してきました。これにより、車そのものが、そして自動車産業が大きく変わろうとしています。

車そのものは、「人を乗せて移動すること」とは別の新たな価値を提供することになるでしょう。例えばアップルなら、アイフォンとアップルウォッチ、そして車がシームレスにつながった形での新たなライフスタイルの提案に期待が膨らみます。既にテスラが提供している、オーバー・ジ・エア(OTA)という遠隔操作が普及すれば、車は買った時点からどんどんと性能が上がっていきます。車のかつての価値は色あせ、全く別次元の価値が備わることになるでしょう。

一方、自動車産業はこれまで、完成車メーカーが車の開発、製造から販売網の構築までを一貫して手掛けてきました。しかし、世界最大の電子機器製造受託サービス(EMS)企業である台湾・鴻海精密工業をはじめ、電気自動車(EV)向けプラットフォームを供給する巨大企業の出現に伴い、完成車メーカーは「企画・開発」と「製造」の分離という「解体」を迫られる可能性が出てきました。

本書は、日本経済新聞と日経クロステックの合同取材班が総力をあげて取材しました。伝統に縛られた殻を破り、新しい産業へと生まれ変わろうとする自動車産業の未来を読み解く一冊です。

目次

エグゼクティブサマリー 自動車産業「解体」の必然

第1章 アップル参入で、壊れる自動車業界
アップルがついに自動車分野へ
新しい産業への転換が起こり始めた
ガラケー駆逐したアップル、その破壊力再び ほか

第2章 自動車産業に参入する新たなプレーヤーたち
先頭走るテスラは通期黒字化を達成、同じEV市場で中国勢が急成長
自動運転分野でしのぎを削る米国勢、その実力は

第3章 躍進するテスラの強さと次なる戦略
テスラ分解で見えた強さの源泉 「モデル3」の主要部品はたったこれだけ
電子プラットフォームは トヨタやVWよりも6年先に理想形
統合ECUは自動車業界の常識を無視し 圧倒的な競争力 ほか

第4章 大分業時代の幕開け、車づくりはこう変わる
自動運転に欠かせないハードとソフトの分業
EVプラットフォーム製造に部品メーカーが挑む
自動運転ソフトもイメージセンサーも分業へ ほか

第5章 競争舞台の大転換、自動車メーカーの生き残り戦略
ソフト開発の手の内化で競争力を高める
統合ECU開発に求められるIT分野の手法
待ったなし! サイバーセキュリティ―対策 ほか

第6章 私はこう見る、自動車産業の新秩序

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tetsubun1000mg

9
タイトルは「Apple Car」だが、テスラや「GAFA」や自動運転関連部品メーカー、ソフト会社まで網羅して調べている。 自動運転だけでなくEV専用プラットフォーム、自動車用統合ソフトまで幅広い取材で初めての情報が多かった。 中でもテスラの製造技術や統合ECUまで分解して調べているのだが、かなり進んでいるようだ。 特にOTA「オーバー・ジ・エアー」での車のソフト更新の情報は良く分かっていなかった。2022/02/15

スプリント

6
自動運転には懐疑的ですが非自動車産業の参入により新たな生活モデル、ツールとして自動車がどのように生まれ変わるのか興味が惹かれます。2021/09/22

ishicoro

4
EV時代になって開発・製造の垂直統合モデルから開発・製造の分離、設計においてもソフト、ハード、プラットフォーム、SoCやセンサーなどのコアモジュールなどの分業が進む中でプレイヤーが入れ替わっていっているあたり、過去20年ぐらいに起きたガラケーからスマホ業界と重なるものがありますね。これ一冊でEV主体となる自動車業界の未来20-30年ぐらいを俯瞰できる視点が持てた気がします。日経あるあるのありもの記事再構成なので同じような内容の繰り返しなところは読みにくかったですが。。。2021/08/29

ゼロ投資大学

3
自動運転の開発競争が世界中で加速している。Google傘下のウェイモや電気自動車のテスラなど豊富な資金力と人材を持つ大企業も自動運転車の実現に向けて邁進している。2020年にAppleが自動車産業に乗り込むことが世界的に話題となった。それはハードウェア全盛だったこれまでの自動車産業の製造が、ハードウェアとソフトウェアに分離され、ソフトウェアの開発力がより増していくことを意味する。Appleを持ってしても自動運転車の開発は容易ではないが、大きな可能性に期待したい。2022/01/15

☆ツイテル☆

2
フライヤー2022/01/05

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