河出文庫<br> 鞠子はすてきな役立たず

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河出文庫
鞠子はすてきな役立たず

  • ISBN:9784309418353

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内容説明

働かないものも、どんどん食べろーー「金を稼いでこそ、一人前」に縛られない自由な主婦・鞠子と銀行員・小太郎の生活の行方 は!? 金の時代の終わりを告げる傑作小説。『趣味で腹いっぱい』改題。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kei302

58
趣味は上を目指さない、競争しない。そうかなあ? 「趣味を始めたい」って何か違うような気もするし。前半は何となくモヤモヤした気分で読む。 後半、小太郎が銀行を辞めて鞠子の「単身赴趣味」に付き合うことになった辺りから面白くなってきた。鞠子、形から入る、やたらめんどくさい人です。小太郎がいい人過ぎる。2021/08/30

優希

44
趣味に生きるのも1つの生き方だと教えられた気分です。2022/06/14

エドワード

42
表紙のゆるい絵に魅かれて読み始めた途端、テーマの深さに驚く。小太郎は「働かざるもの、食うべからず」という父親の人生訓に縛られ、高校卒で銀行員として働く。鞠子は大学院で「とりかえばや物語」を研究する学究肌。そんな二人が結婚し、価値観は違うが仲睦まじく暮らす。小太郎は一貫してお金のために働く。そのお金で鞠子は趣味に生き、徹底的に働かない。労働とか何か、趣味とは何か、人生とか何か、根本的に考えさせる作品だ。二人とも小説を書くことになるが、鞠子は趣味、小太郎は仕事。最後に小太郎が変わり始めるのが新時代の予感だ。2023/11/11

のんぴ

36
山崎ナオコーラさん、小説を通して社会問題を提起するactivist。趣味は好きで楽しいからやるもの、小説を含む芸術も面白いから観賞するエンターテイメント。役に立つのか、金になるのか、生存に有利になるのか、そんなことを考えてしまうのは下等動物の原始反応と大差ない。しかしどうしても夫が苦労したお金で趣味を楽しむ鞠子がずるいと思ってしまう私は拝金主義、効率主義に毒されているのか。必要なら働くけど、なんとかなっているのなら、楽しんで生活していきたい。小太郎も純粋に楽しみたい趣味ができたら鞠子が稼いでくれるのか?2021/11/24

sansirou

15
銀行員の小太郎とその妻で専業主婦の鞠子。鞠子は大学院を出てアルバイトをしていた。小太郎は高卒から銀行勤になった会社人間。鞠子は働きたがらず趣味に生きる。趣味にはお金がかかるじゃない、働かないの?でも小太郎の収入に依存し、それに引け目を感じない。絵手紙、家庭菜園、俳句、小説etc。小太郎も小説を書いてみたら売れた。鞠子の母親が目を患ったのをきっかけに三人で佐賀の嬉野に引越し共同生活をする。こんな話、とってもすてき。生きることの本質は、ここになるのかもしれない。いい本と出会った。2025/08/25

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