内容説明
中国人と交渉して、良い成果をあげるためには、諸子百家のすべての思想を踏まえおくくらいの準備が必要である。中国の歴史を簡潔にたどることによって、中国人の考え方の基本的な特色を知る、中国人とのつきあい方入門書。日本人にとって、隣国の歴史や行動様式を知ることは、政治的な交渉でも、経済活動の場でも、個人的な付き合いにも役立つものである。同時に日本の特色を知ることにも役立つ。中国をめぐる話題の多い現在、タイムリーな一冊。
『これが中国人だ!日本人が勘違いしている中国の思想』(2008年・祥伝社)を元に、全面改稿。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
3
殷・周・春秋・戦国・秦帝国時代―漢民族の基本精神“面従腹背”が確立 前漢・新・後漢時代―儒教と道教が成立し中国式歴史観 三国・晋・南北朝・隋時代―儒教・道教・仏教の三大思想 唐・五代十国時代―美意識・享楽主義・平等主義が誕生した世界国家から再び乱世へ 宋・元時代―異民族支配に対する屈辱が憎悪による団結とメンツ社会 明・清時代―国家意識の萌芽と四大反乱から王朝滅亡の道程 中華民国と中華人民共和国の時代―共和国樹立から国共合作そして中国共産党による一党独裁へ 中国人とつきあう方法―大人の度量を持ちつつも自己中2021/09/14
soumen28go
1
著者の空想が多分に入っている記述が多いのが気になるが、それはそれとして割り切れば面白い。聞いたことのないエピソードも多く勉強になった。教養本として読むというよりは、ある程度中国史に知識のある人が文化史を深めるために読むぐらいが適しているように思う。2023/04/18
やま
1
中国の歴史、思想がコンパクトにまとめられ、大変読みやすいが、思想について深く語られているのはどうしても春秋時代に偏ってしまうのは致し方ない事か。 中国の歴史について読み解きたくなった。2021/11/25