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内容説明
くらもちふさこ＆いくえみ綾、絶賛！
さあ行こう、日常を「発見」する旅へ。
みんなを虜にした大ヒット作
『町田くんの世界』の安藤ゆき、最新作！
学校にも家にも居場所がなく「俺の人生終わってる…」と
嘆くい中1・土屋悠人は、ふとしたことから隣人の
元バレリーナ・宮本琥珀と出会う。
家族でもない、友達でもない、歳の離れた隣人同士。
そんな二人が子供の頃に流行った都市伝説
「地図にない場所（イズコ）」を探すため、
ご近所探索を始めることに。
これまで海外生活が長く、人生の全てをバレエに
捧げてきた琥珀にとって、半径数mの「日常」は
新鮮なことばかり。
悠人もそんな琥珀と一緒に料理をしたり、
野良猫を愛でたり、民族楽器のコンサートに行ったり
するうちに、琥珀との時間がかけがえのないものに
なってゆくが…？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
55
居場所の無い悠人と居場所を探し始めた琥珀。二人の気持ちが重なり合っていく感じが気持ちいい。悠人の自己肯定感の低さと、琥珀の自己認識の始まりと云ってもいい。二人だけの秘密だから、尚更。恋とは言えないくらいの交感を、絶妙な描き方をしてくれているなぁ。琥珀は前を向いている、悠人は堂々と踏み出し始められるのか。二人が一緒に歩き始める時。2023/05/25
ぐうぐう
23
家にも学校にも居場所がない悠人。夢の挫折を強いられ「わたし なんにもないから」と呟く琥珀。そんな二人が地図にない場所・イズコを探す。この漫画には、いくつもの「無」や「空」が点在している。「ない」と思えるのはひとつの実感だが、イズコの都市伝説を訊いて回る二人は、イズコのイメージが人によって異なることを知っていく。そもそも「ない」場所を探そうとする時点で、その場所は存在するのだ。居場所の「ない」、なんにも「ない」を自覚する二人にも、それはきっと言えることだ。2021/09/04
pugyu
9
イズコという地図にない場所の都市伝説は狭い地域だけのもので、探すのも無駄なことだとわかっていてもコハクさんが頼ってくれるのがうれしい悠人。日常すべて捨ててバレエにかけたコハクさんのポンコツぶりはかわいいけど、出来ないんじゃなくて知らなかったってことなんだね。家事をコハクさんに教えるために悠人が自分の母のしていることを観察するとこは、なんか、家事をやらないすべての子供や夫に見習ってほしい。2023/01/05
葉鳥
8
イズコを改めて追うことで前とは違う景色や考えに気付けるのいいな。うまくいっていないことで自分を責めるのではなく、状況が良くない、スランプ状態だと受け止める考え方は大事だなあと読んでいてしみじみ。2021/10/10
季鈴
6
悠人の生きづらさがヒシヒシ伝わってきた。琥珀の天性の前向きさに影響を受けて彼がどう変わっていくか気になる。それにしても悠人は強いよね。やけになってしまいたい状況でも弱さを吐き出したりしないから。自分のなかに一旦留めておく所が大人だ。2023/09/28
