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内容説明
婚約を解消したばかりの図書館司書・眞と、庭師を引退したばかりの誠二郎。“終わったばかり”の二人が交流を重ねるうちに、それぞれの日々に新たな光が灯っていく。草花の命、読書の喜び、本当の痛み、自分の中に光る星。数々の光を掴みながら、二人は新しい人生を歩み始める。30歳の図書館司書と70歳の庭師が紡ぐ、新たな日々の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
s_s
4
婚約の解消や、現役からの引退など、人生の節目となる物事の”終わり”から始まる物語。奇妙な縁で繋がる年の差40歳の男女が、互いに相手を思いやって意識し始める第1巻。表情の陰影や刻み込まれた皺、草花の瑞々しさなど、丁寧で熱意の込められた描写もさることながら、モノローグを含めて言葉選びが特徴的で、まるで小説のような奥深さを感じ取ることができた。一読した限りでは僅かな取っつきづらさがあったが、素直で簡潔な意思表示と感情表現に奮闘するふたりに、読者が感情移入できるかで作品としての面白味は変わってきそう。2025/06/01
たけのこ
2
30歳で婚約破棄したばかりの主人公がたまたまであった庭師70歳の老人に恋をする話。ちょっとわかりづらさはあるものの、味のある絵柄と流れるような心理描写はなかなか見もので、もちろん恋の行方も気になります。2022/09/28
月兎
2
人の感情の動きとか切っ掛けとかの描き方がとても素敵だなと思った。現実的な部分と運命的なエピソードのバランスも好き。ペンタスはちょうど今年知って気に入った花なので登場の仕方がなんか嬉しかった。二人の関係が好きなので続きもぜひ読みたい。2021/11/20
ブレーメン
1
うん、まあまあかな。年齢関係なく、不思議と波長が合う人っているよね。それがたまたま40歳差だったというだけ。誰になにを言われる筋合いも無い。名前の通り誠実に生きてきたお誠さんと、自分の『眞』に気付いた眞。私個人としてはこのまま二人には色恋に走って欲しくなく、男女・年齢の垣根なく人生の友として過ごしてゆくのを見届けていきたい。あと、なんとなく回し方が杉本亜未さんぽい感じがするなぁ。2021/09/21
tban
1
画力こそが説得力 ほんの少しの不思議な世界感だが、 その絵の端正さと、描き込まれた熱量が セリフ以上の説得力を持って世界を維持している。 そんな感じのする世界です。言ってしまえば40歳差の 年の差恋愛かと思えば、植物への情熱が時間を超えて 語りかける。心惹かれる世界です。2021/08/23