ブルーバックス<br> インド洋 日本の気候を支配する謎の大海

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ブルーバックス
インド洋 日本の気候を支配する謎の大海

  • 著者名:蒲生俊敬【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2021/08発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065246962

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内容説明

インド洋を抜きにして、地球を語ることはできない!
大陸移動から気候変動、生命の起源まで──。
世界第3位の巨海から、この惑星のダイナミズムが見えてくる!

海洋と大気と大陸が連動するおどろきのメカニズム!

日本に過酷な異常気象をもたらす、インド洋独自の大気海洋現象「ダイポールモード」とは何か?
ソマリア海賊も怖じ気づく季節風「ヒッパロスの風」はなぜ生じる?
三つの海底山脈が交差する「ロドリゲス三重点」特有の生き物とは?
巨大火山と地震の巣をもつ「日本列島のふたご」が存在していた!

驚きと謎に満ちた「第三の大洋」の全貌を解き明かす。

ロングセラー『日本海 その深層で起こっていること』『太平洋 その深層で起こっていること』著者による、海洋科学ミステリー第3弾。

【もくじ】
第1章 インド洋とはどのような海か──二つの巨眼と一本槍をもつ特異なその「かたち」

第2章 「ロドリゲス三重点」を狙え!──インド洋初の熱水噴出口の発見

第3章 「ヒッパロスの風」を読む──大気と海洋のダイナミズム

第4章 インド洋に存在する「日本のふたご」──巨大地震と火山噴火

第5章 インド洋を彩るふしぎな生きものたち──磁石に吸いつく巻き貝からシーラカンスまで

第6章 「海のシルクロード」を科学する──その直下にひそむ謎の海底火山とは?

目次

第1章 インド洋とはどのような海か──二つの巨眼と一本槍をもつ特異なその「かたち」
第2章 「ロドリゲス三重点」を狙え!──インド洋初の熱水噴出口の発見
第3章 「ヒッパロスの風」を読む──大気と海洋のダイナミズム
第4章 インド洋に存在する「日本のふたご」──巨大地震と火山噴火
第5章 インド洋を彩るふしぎな生きものたち──磁石に吸いつく巻き貝からシーラカンスまで
第6章 「海のシルクロード」を科学する──その直下にひそむ謎の海底火山とは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

zag2

30
とある書評で面白そうだったので読んでみました。なんとインド洋にダイポールモード現象が現れると、日本の夏が猛暑になるという話。メカニズムはよく分かりませんが、インド洋なんて遠いところの現象が、あの猛暑の原因とは! インド洋の中央部にあるロドリゲス三重点や、西の端の方にあるアファール三重点の探索、熱水に生きる怪しい巻き貝スケーリーフットの紹介など、名前を聞いただけでもゾクゾクするようなのがいっぱい出てきます。あの書評を見なければ、インド洋に関心を持つことはなかったな、きっと。2022/03/18

yyrn

27
有史以来一番古くから人類に利用されてきたインド洋だが、馴染みがなかったので好奇心から手に取った本。太平洋や大西洋との大きな違いは北側に寒気の発生源、北極圏と接していないこと。それによる大きな影響や違いのほか、大洋としての類似性も色々教えてくれる本だった。夏に海賊が出ないのは西風が強いからで、でも冬になれば全く逆の強い東風が吹く。それを使って交易が盛んにおこなわれたが、その原因はナニ?とか、深海の高温熱水周辺に暮らしているエビや貝のような生物は何を食べているのか?とか、まあ好奇心は十二分に満たされましたw2021/10/07

Book Lover Mr.Garakuta

16
【図書館】【速読】:面白い海洋気象の解説書。2022/02/20

羊山羊

14
本著の価値はオーストラリアの山火事や日本の異常気象がい切欠で天気予報でも取り上げられるようになったインド洋の中身をしっかり解説してくれることにある。そこに著者にワクワクするフィールドワーク要素が加わって、メチャクチャ面白い1冊に。第3章「ヒッパロスの風」の章は要注目。インド洋とユーラシア大陸の関係が、世界にいかにダイナミックな影響を与えているかがよくわかる。解説書としても冒険ルポとしてもオススメの1冊!2022/01/03

Satoshi

14
日本海、太平洋に続きインド洋がテーマとなる。近年ではダイポールモードによる猛暑が取りざたされ、遠く離れた大洋が日本に影響を及ぼす地球規模の気象イベントに感心していた。ダイポールモードのような気象以外に海底地質、深海生物についても記されている。インド洋の調査はまだまだ継続中であり、日本も多くの成果を上げていることは喜ばしい。日本の双子といわれるインドネシア諸島を抱えている海であるので、日本が積極的に調査するのは納得できる。2021/10/15

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