内容説明
谷原京子、二十八歳。吉祥寺の書店の契約社員。超多忙なのに薄給。お客様からのクレームは日常茶飯事。店長は山本猛という名前ばかり勇ましい「非」敏腕。人を苛立たせる天才だ。ああ、店長がバカすぎる! 毎日「マジで辞めてやる」と思いながら、しかし仕事を、本を、小説を愛する京子は――。全国の読者、書店員から感動、共感、応援をいただいた、二〇二〇年本屋大賞ノミネート作にして大ヒット作。巻末にボーナストラック&早見和真×角川春樹のオリジナル対談を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
628
過激なタイトルで惹かれて手に取った(TLも賑わせていたし)こちら、内容は至って真面目なお仕事小説だった。書店員、憧れたなぁ。出版業界の内実もとても興味深く描写されており、なによりもユーモアに満ちた視点が楽しい。映像化されたらイイと思うな。店長のキャスティングは、若い頃の阿部ちゃんで(笑)2023/03/14
ノアジ2002
336
早見和真作品三作目です。谷原京子は書店の契約社員、仕事で接する店長や書店の内情を、コミカルに描いています。読み始めは「私の笑いのツボ」が乏しいので、なんと愚痴の多い女性だと思わせられた。一章を読むにしたがい、店長の「ボケ」京子の「ツッコミ」にリズムを感じ、何時でも退職届を用意している様に(笑い)が出るようになりました。同僚学生アルバイトが大手出版社社員になり、自分を卑下してしまうナイーブさも同化します。コミカルな展開から難しい事ですが、続編があり実在の著作、また他のジャンルの書籍事情も描いてほしい。2024/06/12
mapion
328
武蔵野書店吉祥寺店に派遣社員で勤める女性主人公は、文芸書を担当しています。読みたい新刊は我慢することがあるほどの薄給に嘆き、売りたいと思い注文しても大手出版社発行の本は店に入らず、色々不満はあるけれど一番のイライラの種はズレている勘違い野郎の店長。不満が募ってしまいに店長への暴力行為に及ばんとする辺りはまるでコミック。そこは言葉の暴力でこなしてもらいたかった。書店員のリアルを少し教えてもらった感じで、それはそれで楽しかった。次巻も手に入れていますのでいずれ読みます。2025/12/11
mae.dat
307
早見さんの家の書棚の辞書の『傑作』の項目には『店長がバカすぎて』とあるに違いない。表題作から『結局、私がバカすぎて』に繋がる『◯◯がバカすぎて』6話連作になっていまして。主人公は店員の谷原京子さん目線で物語は進むの。「◯◯がバカすぎて」って言い方は、自身の境遇の悪さを他の人に転嫁している様で、頂けないなぁと。でも一応上司である店長を指していますからね、ロックとしておきましょうか。とか思いながら読んでました。そしたら最終話ですよね。儂と京子さんは完全にシンクロしましたよ。まんまと嵌められました( ¨̮ )。2022/12/21
あきら
279
いやあ、笑わせていただきました。 面白い! 読んでて、元気をもらえます。 笑いがほしい時にぜひ。2021/09/06
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