岩波少年文庫<br> インド神話

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岩波少年文庫
インド神話

  • 著者名:沖田瑞穂
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 岩波書店(2021/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784001142532

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内容説明

原初の海にただよう黄金の卵から世界が生まれ,悪魔と神々が協力して乳の海から不死の飲み物を生み出す.シヴァやインドラたちが束になってもかなわない悪魔の軍勢を打ち負かす女神たち.ふしぎな力を操る聖仙たち.ヴェーダ神話やヒンドゥー教の,ゆたかな神話の世界を原典から語り下ろす.世界のさまざまな神話への扉となる解説付き.

目次

第1部 世界のはじまり――ヴェーダの神話┴1 黄金の卵┴2 巨人プルシャ――もう一つの世界創造神話┴3 人祖マヌと大洪水┴4 天女ウルヴァシーの恋┴5 悪魔アスラの一族┴6 自然をつかさどる神々┴第2部 世界が整えられる――ヒンドゥー教の神話┴1 不死の霊水アムリタ┴2 神々と悪魔 乳の海をかきまぜる┴3 インドラ神のヴリトラ退治┴4 悪魔たちをよみがえらせるウシャナス――聖仙の力┴第3部 四つのユガと世界の終わり――ブラフマー,ヴィシュヌ,シヴァ┴1 四つの宇宙紀(ユガ)と,世界の終わりとはじまり┴2 神々と悪魔たちの祖父,ブラフマー┴3 天女のティローッタマー,悪魔の兄弟を破滅させる┴4 ヴィシュヌのさまざまな姿┴5 シヴァ,一本の矢で三都市をつらぬく┴6 三神の競争┴7 ガネーシャはなぜ象の頭になったのか┴8 シヴァが三つの目になったわけ┴第4部 世界を動かす女神たち┴1 吉祥の女神シュリーの誕生┴2 シュリー,王を選ぶ┴3 シュリーが牝牛の糞尿の中に暮らすわけ┴4 川の女神ガンガー――サガラ王物語┴5 シヴァの妻,サティーとパールヴァティー┴6 ドゥルガー,悪魔のマヒシャを退治する┴7 黒い女神カーリー┴第5部 人間と神々の物語┴1 ウッタンカと王妃の耳輪┴2 太陽の娘サンヴァラナ王┴3 アースティーカの誕生┴解 説┴あとがき┴索 引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナーキー靴下

65
映画『オッペンハイマー』を観て、そういえばずっとインド神話読もうと思ってたなと。本書は要約に近い物語なこともあり、オッペンハイマーが引用した「我は死なり」のニュアンスは流石に掴めない(クリシュナとアルジュナについてざっくりとは書いてあるが)。ただ、調べながら読むうちに、オッペンハイマーの言葉だとばかり思っていた「千の太陽より明るい」もインド神話由来なのだと知った。ブラックホール研究の先駆けがインド出身のチャンドラセカールだったこととか、オッペンハイマーがインド神話に興味を持った理由だったりするんだろうか。2024/05/22

NAO

65
ヴェーダの神話、ヒンドゥー教の神話、ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァの3神について、女神たちの活躍、と4部に分けてインドの神話と神々を紹介している。古い神話には他の国々の神話との類似が見られるが、インドの神々は分かりにくく、この本を読んでも、ギリシャ神話や日本神話ほど面白くはない。だが、名前は知っていたがどういう神なのかよくわからなかったインドの神々の姿が少し見えてきたように思う。2023/04/10

サケ太

28
神話の世界というのは、ある種独特なもので、世界観の把握が大変だったりするが、各神の役割や立場が提示されているため理解しやすい。ヴェーダ神話、ヒンドゥー教、神々の繰り広げる幻想的で、血生臭くささも、美しさもある、豊かな物語。個人的には『老人になったヤヤーティ』のくだりや、『ガネーシャはなぜ象の頭になったのか』でのパールヴァティー(というかシャクティたち)の大暴れが好き。同じ作者の『世界の神話』でも言及のあった世界の神話の類似点についても載せられており、やはり世界の神話に触れるにはかなり良い本ではないかと思う2020/11/14

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

19
馴染みない神さまが多かったが、それぞれの役割が明確であることが読みやすく、また人間以上に人間くさい神さまに親しみがわく。各部のはじまりに解説があるのも優しい。挿絵はスズキコージさん。ピッタリです。『 第1部 世界のはじまりーヴェーダの神話 』『第2部 世界が整えられるーヒンドゥ教の神話 』『第3部 四つのユガと世界の終わりーブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァ 』『第4部 世界を動かす女神たち 』『第5部 ニンゲンと神々の物語 』2020/12/07

takka@ゲーム×読書×映画×音楽

17
ゲーム『女神転生』や『Fate』シリーズなどから関心があり、購入。シヴァやヴィシュヌ・ガルーダ辺りが知られているだろう。同じ岩波少年文庫の『北欧神話』より読みやすく、最後の解説も他の神話との比較などからインド神話がどういったものかが感じられた。しかし、どの神話を見ても悪魔より神の方がとんでもないことをしている。2024/06/19

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