岩波少年文庫<br> 風の妖精たち

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岩波少年文庫
風の妖精たち

  • ISBN:9784001141450

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内容説明

天性のお話じょうずといわれたモーガンが,自分の家に集まってくる子どもたちを夢中にさせたフェアリー・テイルズ.風の妖精たちに踊りの秘術を習った粉ひきの娘,声をぬすまれた少年のために旅に出る少女の話,土の精と知恵くらべをする農夫の話など7編.豊かな想像力と人生への深い愛情で,読者を空想の世界へと誘います.〈改版〉

目次

風の妖精たち┴もくじ┴風の妖精たち┴池 と 木┴ナニナの羊┴ジプシーの杯┴声を失ったオスマル┴雨の乙女┴農夫と土の精┴訳者あとがき┴さし絵 オリーヴ・コッカレル

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

65
妖精やジプシーの呪いといった超自然的なことがらを描いた童話集。「木と池」などギリシャ神話にありそうな話で、ほかの話も、どこかにありそうな、ノスタルジックな雰囲気に包まれている。オリーブ・コッカレルのさし絵がなんともいえず魅力的。2020/02/23

ピカ

6
再読。妖精が好きだからさくさく読めた。久しぶりに童話を読むとほっとする。「風の妖精たち」リュシラの健気さ、妖精たちの誠実さがリュシラを守ったのが良かった。「ナニナの羊」自分がやってしまったことの清算は、楽にすませられることはないんだなあ。でも、苦しみをいとわずに羊を取り戻そうとするナニナは本当にいい子。「声を失ったオスマル」フルダが健気!大ガラスの助けを借りて、オスマルの声を取り戻したシーンの描写は華やかで素敵。人間の優しさ、意地汚さなどを巧みに描く7編。2014/04/06

斑入り山吹

6
ちょっとヒヤッとした感じがフェアリー・テイルの特徴だ。~やっちゃいけないよ。と忠告されたのにやっちゃって酷い目にあってリカバリするのが常套だろうと思いきや、ちゃんと忠告を守る話があったりするのがちょっと不思議。とか書いたけど、とてもよかったよ。著者は3冊しか本を出さなかったそうだが、そういう著者でもよい話ならちゃんと収める岩波少年文庫ってやっぱり偉いなぁ。いや、この本に限らずね。2013/02/12

ゆかわ

3
初読の作者。民話のような。けど、ぎりぎりの所で民話では有り得ないハッピーエンドな終わり方をするお話たちだった。切ない話も何個かあったけど。面白かったので他の話も読んでみよう。2020/04/03

メイロング

3
安いエンディングを許さない。表題作だって、口をすべらせて話してしまうフラグを全く無視して、自分の意思を貫く姿勢が新しい、100年前の作家なのに。逆に「雨の乙女」は童話的フラグに従順なだけ、ほかの作品との異質感が際立つ。岩波少年文庫はこういった作家が何人も隠れていそう。2013/10/31

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