幻冬舎文庫<br> 靖国神社の緑の隊長

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幻冬舎文庫
靖国神社の緑の隊長

  • 著者名:半藤一利【著】
  • 価格 ¥617(本体¥561)
  • 幻冬舎(2021/08発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344431164

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内容説明

過酷な戦場で、こんなにも真摯に生きた日本人がいた――旧帝国陸海軍の将兵や関係者を自ら取材し、貴重な証言とエピソードを掘り起こした若き日の著者。その中から、「どうしても次の世代に語り継ぎたい」8人を厳選し、昭和史や戦史に詳しくない人にも読みやすい文章で綴った太平洋戦争・人物伝。平和を願い続けた歴史探偵、生前最後の著作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海月

73
半藤一利さんの最後の著作らしいですが基本的には過去作をより分かりやすく手直しした作品みたいです。 戦争のノンフィクションはやはり色々読むと世界がどんどん見えてきますね。今回のは日本人の良さが出てる軍人さんばかりでした。やっぱり旧日本帝国軍の考え方は理解し難いけどその人たちが支えてくれた日本なので感謝しかないですね。はじめに靖国の歴史が書いてあり靖国の考え方が途中から変わったとはいえいつか東京に行った時には参拝したいなと思います。 半藤一利さんもお疲れ様でした。ご冥福をお祈りします。2022/04/20

三代目けんこと

38
「もし平和が戦争の経験のあとにしか来ないならば、平和は常にあまりに来かたが遅すぎる。平和は常に死者の上に築かれるのか」(フランスの哲学者アラン) この言葉どおりに、いまの日本の平和はここに書かれた人びとの犠牲の上に築かれて、七十五年もつづいている。これを心から尊く思いつつ、この本をもういっぺん、悪戦苦闘している読書界におくることにします。【あとがきから抜粋】2021/08/09

なっく

33
昨年亡くなったジャーナリストの半藤一利さんが太平洋戦争での悲惨な人間ドラマを分かりやすく綴った作品。平易な文章で書かれていて子ども向き、なのかな?(なんで読むことにしたんだろ?)目を覆いたくなるような事実が淡々と描かれている。今の日本の平和はこの方々の犠牲の上に成り立っているとも言えるわけで、その無念さをしっかりと胸に刻んでおく必要がある。半藤さんの書籍ももっと多くの人に読まれるべきだね。2022/03/06

二人娘の父

6
著者の生前、最後の出版物とのこと。「最後は靖国か…」という気持ちもあったが、1930年に生まれ、十五歳で敗戦を迎え、歴史を舐めるように探究してきた人にとって、「靖国神社」とほ、決して低きにあるテーマではないのだろう。8人の将兵が紹介されるが、その物語の受け取り方は自由であるべきだ。冒頭に靖国神社の批判的検討と、最後に加藤陽子氏の書評があることは、記しておきたい。2022/10/06

yamakujira

6
作者生前最後の著作と紹介されてるものの、絶版になってる「人物太平洋戦争」からの抜粋改稿だそうで、絶筆というわけじゃないんだね。生存者への取材が中心だったせいか、紹介される8人の軍人の中で、戦死して祀られたのはひとりだけ、戦争の一断面を若者に伝えたいと願う著者の想いはともかく、底本の39編からどうしてこの8編を選んだのだろう。戦争だけでなく、バブル崩壊も大震災もこの国は総括も責任追及もしないまま、コロナ禍でも健在な「根拠のない楽観性」と「排他的同調性」に暗然とするけれど、それが国民性なのか。 (★★★☆☆)2021/11/03

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