ハヤカワ・ミステリ<br> 階上の妻

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ハヤカワ・ミステリ
階上の妻

  • ISBN:9784150019709

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内容説明

アメリカ南部に来たばかりのジェーンのさえない日々は、裕福でハンサムなエディ・ロチェスターとの出会いで一変する。だが、エディと惹かれあうにつれ、彼の亡くなった妻ビーの影がちらつき始める。エディの屋敷には、ビーにまつわるある秘密が隠されていた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばう

65
★孤児のジェーンはロチェスター氏と出会い、恋に落ちる。しかし彼の亡妻に関してある疑惑を感じる、と来れば確かに『ジェーン・エア』っぽいけれど、正直に言わせていただければ『ジェーン・エア』と『レベッカ』(この2つ、いつもごっちゃになる💦)を足して2で割ったハーレクインロマンス、という感じでしょうか?題名と本の帯の「現代版『ジェーン・エア』」の文言に惹かれて買った本だけれど、これはそんな美しいお話じゃない。まともじゃない人ばかり登場するし。でもそれなりに面白いしサクサク読めます(そこもハーレクインぽい)。2022/09/30

星落秋風五丈原

39
屋敷の名前から人名からすぐわかるジェーン・エアのパロディ。現代のジェーン・エアはつおい。ジェーン・エアの『階上の妻』というとあの人?と思うだろうが彼女は語り手の一人。『サルガッソーの広い海』といいパロディものはやはり原作で台詞がなかった彼女に語らせたいのだろう。2021/08/31

本木英朗

24
アメリカの現代女流ミステリ作家にひとりである、レイチェル・ホーキンズの作品のひとつだ。アラバマ州の高級住宅地ソーンフィールド・エステートで、犬の散歩代行をするジェーンの慎ましい日々は、エディ・ロチェスターとの出会いで一変した。美しい屋敷でエディに愛される理想の生活。だが、エディの亡妻ビーの存在が二人の未来に影を落とす。溺死したビーの遺体はいまだ行方不明だったが、一緒に死んだビーの親友が他殺死体で発見され、エディに殺害容疑が……という話だ。さすがは作者である。俺はまったく分からなかったよ、うん。(→)2021/09/28

うーちゃん

19
あの「ジェーン・エア」を現代版にアレンジしたサスペンス。それだけでわくわくしてしまう。「ジェーン・エア」と「レベッカ」、あとは近年出てきた「ささやかな頼み」「完璧な家」「ゴーン・ガール」等のドメスティック・ノワールを意識したであろうプロット。"女は強いのよ"というスパイスを振りかけて。←てか、振りかけすぎて登場人物bitchばっかりな事態になってるけど(笑)。ゴシックな雰囲気を期待して読んだらちょっと肩透かしかもしれないが、最後まで面白く読みました。2023/03/09

ROOM 237

18
またまた古典ゴシックロマンス「ジェーンエア」にオマージュを捧げた新刊、今年2冊目。YA作家という事でライトなラヴロマンスが正直あんまりタイプではないがそこはハヤカワポケミス、屋敷暮らしの金持ちイケメンの前妻の死体が上がらないってどういうことだってばよ?(大体の裏表紙あらすじより) と読み進む。ミステリの醍醐味である犯人当ても面白いが、主人公の行手を阻む厄介なヤツの存在は物語を面白くさせるんだなあ。全体的にジェーンエアというより、同じくらい有名なゴシック作品を色濃く感じました。ラストが良い、全て許せる!2021/09/22

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